中国の人気小説プラットフォーム「晋江文学城」で連載され、多くの読者を魅了してきた唐酒卿（タン・ジウチン）の史劇BL小説『将進酒（しょうしんしゅ）』が、日本語で出版されることが決定した。韓国語やタイ語、ベトナム語など多言語で翻訳されてきた本作が、ついに日本の読者の手に届くこととなる。
『将進酒』は2018年10月に連載が開始され、その壮大な世界観と緻密なストーリーで話題を呼んだ。ラジオドラマ化もされており、再生回数は2億回を突破するなど、その人気の高さがうかがえる。日本語版の詳細については今後の発表を待ちたい。
あらすじ
物語の舞台は中博（ちゅうはく）。六州が外敵の手に渡り、沈澤川（シェン・ザーチュアン）は罪人として都へ連行される。無残に打ち据えられた彼のもとに現れたのは、蕭馳野（シャオ・チーイエ）。誰も手出し無用と沈澤川を激しく蹴りつけるが、沈澤川は彼に噛みつき、二人の因縁が始まる。
「命運は一生我をこの地に縛りつけようとしたが、それは己で決めた道ではなかった。黄砂が仲間を埋めた以上、二度と空しい命運に屈したくはない。聖旨が我が兵を助けられず、朝廷が我が馬を飢えさせるのならば、これ以上命を懸けてたまるか。我はあの山を越え、己のために戦う——。」
