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インド発のデジタル市場「WAVES Bazaar」誕生、エンタメ業界の垣根を超えた交流を促進


インドが、新たなデジタルマーケットプレイス「WAVES Bazaar」を立ち上げたとVarietyが報じている。これは、メディアおよびエンターテインメント業界の伝統的な業界区分を取り払い、プロフェッショナル同士の交流を促進することを目的としたプラットフォームである。

WAVES Bazaar(wavesbazaar.com)は、業界の枠を超えてネットワークを構築し、コラボレーションを促し、ビジネスの成長を支援する包括的なハブとして機能する。地理的な制約や業界セグメントにとらわれることなく、エンターテインメント業界の専門家がつながる場を提供する。

このデジタルマーケットプレイスは、2025年5月1日から4日にかけてムンバイで開催予定の「世界オーディオビジュアル&エンターテインメントサミット(WAVES)」の前哨基地としての役割も果たす。プラットフォーム上で築かれたバーチャルなつながりが、対面でのビジネス関係へと発展することが期待されている。

10のエンタメ分野を横断する統合プラットフォーム

WAVES Bazaarは、映画、テレビ、音楽、ゲーム、アニメーション、広告、拡張現実(XR)、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)といった10のエンターテインメント分野を包括的にカバーする。特定の業界に特化した従来のプラットフォームとは異なり、業界間の相互連携を促す「統合スペース」として機能する点が特徴だ。

映画プロデューサーは配給会社や投資家とつながり、ゲーム開発者はアニメーションのパートナーを見つけることができる。また、広告主は新たなメディア機会を発掘し、XR技術の革新者は潜在的なクライアントに自身の技術を披露することが可能となる。

WAVES Bazaarのミッションには、「映画製作者が制作パートナーを探し、広告主が最適なプラットフォームを見つけ、ゲーム開発者が投資家とつながり、アーティストがグローバルな観客に自身の作品を発信できる、ダイナミックな場を提供する」と明記されている。

独立系クリエイターにも新たな機会

このマーケットプレイスは、広告サービス、ライブイベント、アニメーション&VFX、XR技術、映画プロジェクト、ゲーム開発、ラジオ&ポッドキャスト、コミック&電子書籍、ウェブシリーズ、音楽&サウンドデザインなど、業界ごとのカテゴリに分かれている。

エンターテインメント業界では、ゲームと映画、XRと広告、ポッドキャストと伝統的メディアといった異分野間の融合が加速している。こうした状況の中、WAVES Bazaarは業界横断的なネットワーク構築を促進するプラットフォームとしての役割を果たす。

特に、独立系クリエイターや小規模スタジオにとっては、国際的なビジネス展開に必要な高額な渡航費やマーケティング費用をかけることなく、グローバルな可視性を確保できる点が大きな利点となる。

インドのエンタメ産業にとっての戦略的投資

世界最大規模のコンテンツ市場の一つであるインドにとって、WAVES Bazaarは、コンテンツ制作、知的財産の開発、技術革新において競争力を強化する戦略的インフラ投資といえる。

同プラットフォームは、情報放送省、電子情報技術省、文化観光省などのインド政府機関の支援を受けており、デジタルインフラの整備とともに、グローバルなコラボレーションを促進するというインドの方針を反映している。

業界関係者は、バイヤー、セラー、投資家としてプラットフォームに登録でき、自らの専門分野やニーズをアピールするプロフィールを作成することで、従来の業界の枠を超えた国際的なビジネス関係を構築することが可能となる。