株式会社MyAnimeListは、第3回となる「You Should Read This Manga」の2025年度版リストを発表した。本リストは、世界中のマンガファンに、よりマンガを楽しんでもらいたいという思いから生まれたグローバルプロジェクトの一環だ。世界240以上の国と地域で利用されるMyAnimeListは、出版社・現地書店と協力し、マンガ文化の発展に貢献している。
今回発表されたリストは、マンガ初心者からコアファンまで楽しめるよう、「You Should Read This Manga」「Should Be Anime」「Best for Beginners」「Unique Art/Story」の4つの部門で構成されている。各部門にはそれぞれ20作品が選出され、合計77作品がリストアップされた。これらの作品は、世界中のマンガファンからの推薦と、MyAnimeListの“Judge”(マンガに精通した有識者)による選考を経て決定された。日本のみならず海外でも注目を集めるタイトルが多数選出されている。
2025年版のリストから見られるトレンドとして、最終選考に残った作品の半数は少年誌または青年誌に連載された作品であり、そのうち4作品に1作品は男性よりも女性からの投票が多かったことが挙げられる。また、選出作品の25%は、「少年ジャンプ+」や「Manga UP」などのウェブ漫画プラットフォーム発の作品であった。さらに、「アニメ化してほしい作品リスト」では、半数以上が少年向け作品であり、ジャンルは多岐にわたる。このリストの3分の2は「MANGA Plus」にて無料で配信されている。
ユニークリストでは、他のリストに比べ女性読者の投票が多く、半数を超える票を得た。リストの約半数が青年誌で連載された作品であるため、画風やストーリーラインもバラエティに富んでいる。話題作としては、『気になっている人が男じゃなかった』が昨年のガールズラブ作品全体の合計とほぼ同じ数のノミネートを獲得し、『カグラバチ』は他のアクション作品の2倍のノミネートを集めた。
各部門のリストには、以下の作品などが含まれている:
- “You Should Read This Manga”:『カグラバチ』(外薗健/集英社)、『気になってる人が男じゃなかった』(新井すみこ/KADOKAWA)、『ガチアクタ』(裏那圭・晏童秀吉/講談社)、『図書館の大魔術師』(泉光/講談社)、『魔男のイチ』(西修・宇佐崎しろ/集英社)など。
- “Should Be Anime”:『極楽街』(佐乃夕斗/集英社)、『あかね囃』(末永裕樹・馬上鷹将/集英社)、『一笑千金』(サンドロビッチ・ヤバ子・MAAM/小学館)、『幼稚園WARS』(千葉侑生/集英社)など。
- “Best for Beginners”:『ダンダダン』(龍幸伸/集英社)、『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』(地主/スクウェア・エニックス)、『ルリドラゴン』(眞藤雅興/集英社)、『テレワァク与太話』(山田金鉄/講談社)、『ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』(麻生羽呂・高田康太郎/小学館)など。
- “Unique Art/Story”:『Veil』(コテリ/実業之日本社)、『タワーダンジョン』(弐瓶勉/講談社)、『ウスズミの果て』(岩宗治生/KADOKAWA)、『スーサイドガール』(中山敦支/集英社)、『ブレス』(園山ゆきの/講談社)など。
MyAnimeListのユーザーは、リストに選ばれた作品を期間中に1冊でもサイト内で読了記録すると、プロフィールバッジが付与される特典も用意されている。
MyAnimeListは、海外利用率99%、会員登録数1,950万人、世界240の国と地域のユーザーが利用する、世界最大級の日本アニメ・マンガのコミュニティ&データベース。2004年に誕生以来、北米のZ世代を中心に、海外ファンにとって重要な情報の入手経路となっている。
各部門のリストのほか、無料で読める作品や、出版社および書店が薦める作品も公開されている。詳細は、イベントページで確認できる。