eスポーツ市場が拡大 『日本eスポーツ白書2024』発売
株式会社角川アスキー総合研究所(東京都文京区、代表取締役社長:加瀬典子)は、国内eスポーツ業界の最新動向をまとめたデータ年鑑『日本eスポーツ白書2024』を2025年3月31日に発売する。
本書は、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU、東京都中央区、会長:早川英樹)の監修のもと、eスポーツの普及と発展を目的に刊行される。角川アスキー総合研究所がJeSUからの委託を受け、制作・販売を担当している。
2023年のeスポーツ市場は146.85億円、前年比117%増
『日本eスポーツ白書2024』では、2023年の国内eスポーツ市場規模が前年比117%増の146.85億円に達したことを報告している。2022年のオフラインイベント再開による成長基調を引き継ぎ、市場の拡大が継続している。
また、2023年の国内eスポーツファンは前年比110.3%増の856万人に達し、2025年には1,000万人を超えると予測されている。
eスポーツ市場の多角的な分析を掲載
本書では、国内eスポーツ市場に関する多角的な分析を行い、以下のようなデータを収録している。
- eスポーツ関連企業へのアンケート調査による市況分析
- SNS(X)解析によるユーザー動向の把握
- eスポーツイベントの開催状況や興行データ
- eスポーツチームの運営状況やスポンサー動向
- 地方エリアでのeスポーツ普及状況
- メディアでの報道状況の分析
さらに、関係省庁、国際団体、IPホルダー、プロeスポーツ選手のインタビューや寄稿も掲載し、業界の展望についての考察も行っている。
イベント運営が市場の37.6%を占める
2023年の国内eスポーツ市場において、「イベント運営」が37.6%を占めることが明らかになった。オンラインとオフラインのハイブリッド開催が主流となり、運営ノウハウを持つ事業者の市場が安定的に成長している。BtoB領域での事業拡大も期待される。
『日本eスポーツ白書2024』の目次
本書は、以下の5章構成となっている。
- パースペクティブ(インタビュー・寄稿)
- eスポーツと企業・学生支援
- 「鉄拳」シリーズとeスポーツの定義
- eスポーツと地方行政の活用
- 韓国eスポーツ市場の持続可能性への取り組み
- eスポーツマーケット分析
- 2023年のeスポーツ市場データ
- X解析によるユーザー関心度分析
- 2023年のゲームマーケット動向
- 関連企業調査
- 企業・法人・団体の市場動向
- 地方におけるeスポーツの発展
- JeSUの歩み
- 日本eスポーツ連合の活動履歴と公認大会リスト
- 付録
- 日本eスポーツアワード
- 主な国内外のeスポーツ大会とチーム情報
eスポーツ市場は今後も拡大へ
本書の予測では、国内eスポーツ市場は2025年までに200億円規模に迫るとされる。コロナ禍を経てオフラインイベントが活性化し、スポンサー企業の参入や放送メディアの関心も高まっている。こうした市場の成長に伴い、eスポーツ業界はさらなる発展が期待される。
『日本eスポーツ白書2024』は、ゲームマーケティングサービス「f-ism(エフイズム)」を通じて購入可能となっている。