第38回東京国際映画祭(TIFF)が、2025年10月27日(月)から11月5日(水)にかけて、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催されることが決定した。それに伴い、4月1日より公式に作品募集が開始された。
東京国際映画祭は、これまで世界の第一線で活躍する監督の新作や、将来を嘱望される新鋭監督の力作を多数紹介してきた。今年も「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」というミッションのもと、世界中から多様な作品を募り、観客と製作者双方にとって意義ある場を目指す。

コンペティション部門はジャパン・プレミアが原則
映画祭の中核をなす「コンペティション」部門では、2025年1月以降に完成した日本未公開の長編作品(ドキュメンタリーおよびアニメーションを含む)を対象に公募が行われる。昨年は110の国と地域から2023本の応募があり、厳正な予備選考を経た作品が上映された。
各上映作品の後には、監督や出演者などの関係者を招いてQ&Aセッションが実施され、観客との交流を深める場が設けられる。
同部門の賞には、東京グランプリ、審査委員特別賞、最優秀監督賞、最優秀女優賞、最優秀男優賞、最優秀芸術貢献賞、観客賞が用意されている。
「アジアの未来」部門では新鋭監督に光を
もう一つの注目部門「アジアの未来」では、日本および中東地域を含むアジア圏において制作された、監督の3作目までの長編を対象とする。作品賞が授与される予定で、アジアの新しい才能に注目が集まる。
エントリー期間と費用
エントリー期間は以下の通り。
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早期エントリー:2025年4月1日(火)~5月26日(月)/エントリー料:3,300円(税込)
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通常エントリー:2025年5月27日(火)~7月7日(月)正午まで/エントリー料:5,500円(税込)
詳細および応募は、映画祭公式サイトの応募ページ(https://www.tiff-jp.net/entry/competition2025/)にて確認できる。
前回の東京グランプリ受賞作は、吉田大八監督の『敵』であった。今年はどのような才能が発掘されるのか、今後の動向が注目される。