1970年に「週刊少年キング」で連載された手塚治虫のSF青春大作『アポロの歌』の実写ドラマ版が、Blu-ray&DVD-BOXとして2025年10月3日(金)に発売されることが発表された。

本作は、2025年2月18日よりMBS/TBS系の「ドラマイズム」枠で放送されたもので、人間の愛と業を正面から描いた手塚治虫のいわゆる“黒手塚”作品を、現代的な視点で再構築した意欲作である。原作は、愛の本質と人間の生き方との関係を描こうとした手塚が、自身の言葉で「愛のいくつかのケースについて、それが人間の生き方とどう関わりがあるかを描きたかった」と語った作品でもある。今回の映像化では、手塚プロダクションの監修のもと、壮大なラブストーリーが新たに命を吹き込まれた。
主演を務めるのは、Sexy Zone(現・timelesz)のメンバーとしてデビューし、俳優としても『ハルチカ』『青野くんに触りたいから死にたい』などで注目を集める佐藤勝利と、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズや2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインにも抜擢された髙石あかり。佐藤は、幼少期のトラウマから愛を憎む大学生・近石昭吾を、髙石は昭吾の幼なじみで歌手を目指す渡ひろみを演じる。
昭吾は、愛していない女性の家を転々としながら金銭を得て生活していたが、ひろみの愛情に気づいたことで恐れから取り返しのつかない行動に出てしまう。死んだひろみとの関係をきっかけに、彼は“何度生まれ変わっても、一人の女性を愛し、結ばれる前に死ぬ”という女神の罰を受け、逃れられない転生のループに囚われる。漆黒のパラレルワールドを舞台に展開する、終わらない“愛の試練”を描くダークファンタジーである。
共演陣には、昭吾の友人・下田役に西垣匠、ひろみの同僚・康子役に森田想、昭吾の母・順子役に河井青葉、謎の男・山部役にふかわりょう、そして昭吾の大学教授・榎役に池内博之と、実力派キャストが揃う。監督・脚本は『とんかつDJアゲ太郎』『異物 -アナザースカイ-』などで知られる二宮健が務める。
Blu-ray&DVD-BOXには、アウタースリーブケースやブックレット(予定)といった封入特典に加え、佐藤と髙石によるビジュアルコメンタリー、先行上映会トークイベント、メイキング映像(予定)などの映像特典も収録される。
また、オープニング主題歌はDragon Ashによる「The Lilly」、エンディング主題歌は家入レオの「No Control」と、音楽面でも物語の世界観をより深める構成となっている。
手塚治虫が描いた“愛の本質”を、現代の視点で問い直す本作。重厚なテーマと多層的なドラマが、観る者に強烈な印象を与えることは間違いない。