アドビは2025年3月24日、同社のクリエイティブアプリケーションにおいて、サードパーティの生成AIモデルを選択可能とする新たな取り組みを発表した。これにより、ユーザーは従来のAdobe Fireflyモデルに加え、他社製のAIモデルをワークフロー上で直接選択し、用途やスタイルに応じて柔軟に使い分けることが可能になる。
現在、多くのクリエイターが生成AIの活用方法を模索しており、特にコンセプト立案やアイデア出しの段階でAIを積極的に活用している。その中で「慣れ親しんだワークフロー上で、複数のモデルや美的スタイルを試したい」というニーズが高まっていた。
こうした声に応えるかたちで、アドビはまずBlack Forest Labs(Flux 1.1 Pro)、fal(アップスケーラー)、Google Cloud(Veo 2、Imagen 3)、Runway(Runway Frames)といったサードパーティ製AIモデルを自社エコシステム内に統合。これらは今後数週間以内に、Project ConceptおよびAdobe Express上で利用可能となる予定である。
ユーザーは、プロジェクトに応じて知的財産に配慮したAdobe Fireflyモデルと、より多様な美的スタイルを提供する他社モデルをシームレスに切り替えながら使用できる。また、使用中のモデルは常に明示され、生成コンテンツはどのモデルで作成されたかを記録する「コンテンツクレデンシャル機能」も適用される。これにより、制作物の信頼性や取扱いの透明性が確保される。
プロビデオクリエイター兼VFXアーティストのマーカス・マドランバヤン氏は、「AIモデルごとに異なるスタイルで画像が生成されるので、選択肢があることで自分に最も合ったものを使えるようになった。商用利用に適したAdobe Fireflyを選べる安心感もありがたい」と語っている。
さらに、生成・アップロードされたすべてのコンテンツは、いかなるAIモデルのトレーニングにも使用されないことが明示されており、これはAdobe Fireflyだけでなく、パートナーシップを結ぶ全モデルにも適用される条件である。
アドビは、これまでに同社のFireflyモデルを通じて200億以上のアセットを生成しており、今後数週間以内にImage Modelの新たなアップデートも予定しているという。同社は引き続き、Adobe Stockのコントリビューターに対して報酬を支払いながら、安全かつ商用利用可能なモデル開発を進めていく方針である。
今回の取り組みは、生成AIの民主化とクリエイティブプロセスの自由度を高めると同時に、コンテンツの透明性と信頼性を確保するものとして注目される。アドビは今後もパートナー企業との協業を進め、より強力で多様な生成AIの選択肢をクリエイターに提供していく構えだ。
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