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韓国CJ ENMが出資したベトナム映画『The Ancestral Home』、歴代興行収入ランキング7位に躍進


韓国の大手エンターテインメント企業CJ ENMが出資・制作・配給を手がけたベトナム映画『The Ancestral Home』が、同国の歴代興行収入ランキングで第7位に浮上した。CJ ENMが4月3日に発表した。

同作は2月21日に公開され、CJ ENMのベトナム現地法人CJ HKエンターテインメントによるプロジェクトとして企画段階から参画。制作から配給、マーケティングまで、ベトナム市場に最適化された形で展開された。

『The Ancestral Home』は、家族の絆、継承、幽霊、そして隠された陰謀を描いたホラードラマであり、3月5日時点で258万人の観客を動員し、ベトナムの歴代興行収入ランキングトップ10入りを果たした。その後も勢いは衰えず、3月8日には275万人を突破し、歴代7位に浮上。4月3日までに累計動員数は307万人を超えたという。

本作の成功の背景には、脚本・監督・主演を務めたフイン・ラップ氏の手腕が大きいとされる。フイン氏はベトナム国内で著名な俳優・監督であり、観客の嗜好や文化的感性を的確に捉える能力に定評がある。

CJ HKエンターテインメント代表のキム・ヒョヌ氏は、「2月下旬という非ピーク時期に公開されたにもかかわらず、大ヒットを記録したのは極めて稀な事例であり、完成度の高いコンテンツであれば時期を問わず観客に支持されることを証明した」と述べた。さらに、「我々は常にベトナムの観客と共鳴できる物語を生み出すことに注力しており、その成果が形となった」と語った。

また、地元のクリエイターとの協働の重要性にも言及し、「フイン・ラップ氏はベトナムの感情や文化を深く理解し、それを見事に表現できる稀有な才能である」と評価した。

CJ HKエンターテインメントはこれまでにも、『Mai』(2024年)、『The House of No Man』(2023年)といった記録的ヒット作を生み出しており、それぞれベトナム映画史上1位および2位の興行成績を収めている。今回の『The Ancestral Home』の成功により、同社はベトナム映画産業におけるリーディングスタジオとしての地位をさらに確固たるものとした。