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女性の視聴習慣がストリーミング戦争の鍵に 調査で明らかに


ストリーミングサービス各社が覇権を争う中、女性の視聴習慣が重要な要素となっていることが明らかになった。MX8 Labsが発表した最新の調査によれば、67%の女性が毎日映画やテレビ番組を視聴しており、女性向けコンテンツの充実がサービス選びにおいて欠かせない要素であることが示された。

調査結果によると、最も多くの女性が利用しているのはNetflixで、その割合は73%にのぼる。特にオリジナルシリーズが支持を集めており、他のコンテンツジャンルを大きく上回る人気を誇っている。次いでPrime Videoが65%、Huluが60%と続く。

広告付き無料ストリーミング(FAST)においては、Tubi(33%)、The Roku Channel(28%)、Pluto TV(20%)が上位を占めている。

人気のコンテンツジャンルとしては、テレビドラマ(69%)と実録犯罪ドキュメンタリー(55%)が高い支持を得ており、これらのジャンルを巡って各社がしのぎを削っている。

Netflixは女性視聴者を意識したオリジナルシリーズの制作に注力しており、『ウェンズデー』『Nobody Wants This』『エミリー、パリへ行く』『ブリジャートン家』など、いずれも複数シーズンを持つ人気作品となっている。一方、Prime Videoは『The Idea of You』や『You’re Cordially Invited』といったスター俳優出演のロマンティック・コメディで女性ファンを惹きつけている。

また、プラットフォームごとの得意分野も調査で浮き彫りとなった。映画に関してはPrime Videoが67%と最も高く評価されており、Netflixはオリジナルシリーズで58%の支持を集めている。ドキュメンタリーではDiscovery+(55%)、ネットワークテレビ番組ではParamount+(53%)とPluto TV(52%)がそれぞれ強みを持っている。

注目すべきはYouTubeの台頭である。従来型のストリーミングサービスとは異なるが、女性視聴者への広告戦略で成果を上げており、34%の女性がYouTubeで見た広告ブランドを具体的に挙げている。ただし、同時に「広告が多すぎる」と答えた女性も32%にのぼり、好感と不満が表裏一体となっている状況だ。

ストリーミング戦争が激化する中で、いかに女性視聴者を惹きつけるかが、各サービスの成否を左右する決定的な要因となりつつある。

ソース:How Women’s Viewing Habits Factor Into Streaming Wars