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金原ひとみ最新長編『YABUNONAKA—ヤブノナカ—』4月10日発売 刊行記念イベントを4月20日にジュンク堂池袋本店で開催


芥川賞作家・金原ひとみの最新長編小説『YABUNONAKA—ヤブノナカ—』が、文藝春秋より2025年4月10日に刊行される。本作は、作家生活20年を超える金原のキャリアの中でも、集大成と位置づけられる意欲作である。

刊行を記念し、4月20日(日)にはジュンク堂書店 池袋本店にて、書評家・渡辺祐真氏を迎えたトーク&サイン会が開催される。イベントでは、担当編集者・丹羽健介氏も登壇し、作品で描かれる「性加害」「SNS」「マッチングアプリ」「フェミニズム」など、現代的かつ多様なテーマについて語り合う予定だ。

イベントは会場参加とオンライン視聴の両方に対応し、チケットは4月7日より丸善ジュンク堂のウェブサイトにて販売が開始された。詳細は以下のURLから確認できる。

【イベントURL】https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-250420

『YABUNONAKA—ヤブノナカ—』作品概要

本作は、文芸誌「叢雲(むらくも)」の元編集長・木戸悠介を中心に展開する群像劇である。ネット上で木戸による性的搾取を告発する投稿がなされ、そこから加害者、被害者、その家族や関係者たちの人生が交錯していく。

登場人物は、木戸の高校生の息子・越山恵斗、編集部員の五松武夫、その担当作家・長岡友梨奈とその恋人、別居中の夫、引きこもる娘など多岐にわたる。彼らが抱える「性」「権力」「暴力」「愛」といったテーマが、鋭い視点と高い解像度で描き出され、物語は予測不能なクライマックスへと突き進む。「わかりあえなさ」の先にある救済の可能性を問う問題作である。

著者プロフィール

金原ひとみ(かねはら・ひとみ)は1983年東京都生まれ。2003年に『蛇にピアス』でデビューし、翌年には同作で芥川賞を受賞。以降も『TRIP TRAP』『マザーズ』『アタラクシア』『アンソーシャル ディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』などで数々の文学賞を受賞している。鋭利な筆致と現代性を兼ね備えた作品で、常に読者の関心を集めてきた。

書誌情報

• 書名:『YABUNONAKA—ヤブノナカ—』

• 著者:金原ひとみ

• 装丁:四六判・上製カバー装

• 定価:2,420円(税込)

• 発売日:2025年4月10日

• ISBN:978-4-16-391968-3

• 書誌URL:https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919683