アニメーションの映像美を語るうえで欠かせない「撮影監督」の仕事に焦点を当てた特集が、『VIDEO SALON』2024年6月号で組まれる。アニメ作品におけるキャラクターと背景の合成、そして質感や空気感の演出──それらを支える撮影セクションの裏側に迫る。
特集では、After Effectsを駆使してどのように映像の仕上げが行われているのか、実際のアニメ作品を題材に撮影監督の手腕を紐解いていく。
あわせて『VIDEO SALON』主催のウェビナーシリーズも開催。実践的な事例とともに撮影監督たちのノウハウが披露される。
ウェビナーは月額制の「サブスクプラン」での視聴に加え、単発チケット(Peatix)でも参加可能。サブスクプランでは過去100本以上のアーカイブが見放題となっており、定期的に受講する人にはお得な内容となっている。Peatixチケットでは、講座当日23:55まで購入可能で、1週間の見逃し配信も用意されている(※一部回を除く)。
今後の注目ウェビナーラインナップ
■ 4月9日(火)開催
VSW286「3DCGのフィギュアスケートシーンはどう作られているのか?『メダリスト』競技シーンの撮影」
講師:柏木健太郎・國政生吹(株式会社ENGI)
3DCGで制作されたアニメ『メダリスト』のフィギュアスケートシーンを題材に、そのワークフローや作画・レイアウト・タイムシートの資料を元に、撮影処理の実際に迫る。2D作画ベースとの違いについても詳細に解説される。
※本配信はアーカイブ非対応、リアルタイム視聴のみ。
■ 4月10日(水)開催
VSW287「アニメ撮影の真髄とは?『コードギアス 奪還のロゼ』映像美のメソッド」
講師:千葉洋之(有限会社アニメフィルム)
『コードギアス』シリーズ最新作『奪還のロゼ』を取り上げ、具体的なカット例を通じて撮影処理やワークフローを解説。長年にわたり撮影監督としてアニメ映像に携わってきた千葉氏のこだわりに触れられる機会となる。
■ 4月11日(木)開催
VSW288「作品に寄り添った映像のルックを作る 映画『きみの色』撮影監督が読み解く画作りの道筋」
講師:富田喜允(INTERFACEDOGS)
アニメ映画『きみの色』で描かれる“トツ子の見る世界”を映像に落とし込むにあたり、撮影監督としてどのような処理がなされたのかを詳細に解説。After Effectsによる実際の制作画面も公開予定で、具体的な作業工程を垣間見ることができる。
■ 4月14日(日)開催予定
VSW289「作品ごとの撮影のアプローチ(仮)」
講師:脇顕太朗
(詳細未発表)
アニメーションの表現力を支える「撮影」という工程。映像の“最後の演出家”とも称される撮影監督の仕事を深く理解できるこれらの特集とウェビナーは、アニメ制作に関心のあるクリエイター、制作者にとって必見の内容である。
ウェビナーの詳細は公式サイトで確認できる。