知床沖沈没事件の真相に迫るテレメンタリー2025「100枚の“証言” 知床事故３年家族の闘い」4月20日放送

hotaka-sugimoto 2025年4月8日

HTB北海道テレビは、2025年4月20日（日）午前10時30分から、テレメンタリー2025「100枚の“証言” 知床事故３年家族の闘い」を放送する。

番組が取り上げるのは、2022年4月に発生した小型観光船「KAZU I（カズワン）」の沈没事故である。北海道・知床沖で発生したこの事故では、乗客乗員26人のうち20人の死亡が確認され、現在も6人が行方不明となっている。

事故から2年余りが経過した2023年8月、知床岬の海岸で、ある乗客が所持していたデジタルカメラが発見された。激しい腐食が見られたが、専門業者によるデータ復旧が成功。そこには、出航時の乗客の姿や穏やかな海の様子、徐々に荒れ始める波など、事故当日の詳細な状況が記録されていた。

さらには、運航会社の事務所内を撮影したとみられる写真も存在し、桂田精一社長のこれまでの証言と食い違う可能性のある新たな疑惑も浮かび上がった。

今年3月、ついに乗客家族による損害賠償訴訟が提起された。被告は運航会社および桂田社長本人である。事故後、家族との対話を避けてきた桂田社長が初めて法廷に姿を現し、家族は悲痛な声で訴えをぶつけた。その声が、果たして桂田社長に届いたのか──。

番組では、家族の執念によって蘇った“100枚の証言写真”とともに、今なお続く家族の闘いを描き出す。「なぜ、あの事故は起きたのか」。その問いに向き合い続ける姿を通して、視聴者に事故の真相と向き合わせる内容となっている。

なお、本番組はHTBでの放送のほか、系列各局で日時を違えて全国放送される。

知床沖沈没事件の真相に迫るテレメンタリー2025「100枚の“証言” 知床事故３年 家族の闘い」4月20日放送