株式会社UNCHAINは4月10日、視聴者がライブ配信中のゲームにリアルタイムで参加・干渉できる次世代ライブ配信連動型プラットフォーム「THIRD(サード)」を開発中であることを発表した。あわせて、その第一弾連携タイトルとして、株式会社C-Routeと共同開発したホラーゲーム『THREAT -SCREAM AND ESCAPE-(スレット)』との連携を明らかにした。
視聴者と配信者が一体となるライブ体験を実現
「THIRD」は、視聴者がライブ配信中のゲームにギフティングなどを通じて直接的に影響を与えることができる、インタラクティブ型のプラットフォームである。YouTubeやTwitch、TikTokといった主要配信サービスへの同時配信(マルチストリーミング)に対応し、独自のギフティング機能も搭載。これにより、配信者は既存の配信収益手段に加えて、新たな収益源を確保できる設計となっている。
最大の特徴は、視聴者からのギフティングが即座にゲーム内へ反映される点にある。例えば、プレイヤーの体力回復、敵への追加ダメージ、特殊能力の付与などが可能となり、視聴者と配信者が一体となった没入型のライブ体験が実現する。UNCHAINは2025年5月中の「THIRD」API一般公開を予定しており、今後さまざまなゲームタイトルとの連携を推進する構えだ。
第一弾は“絶叫”が武器になるホラーゲーム『THREAT』
「THIRD」との第一弾連携タイトルとして選ばれたのは、声の大きさで敵を撃退するというユニークなゲーム性を持つ『THREAT -SCREAM AND ESCAPE-』である。本作は、UNCHAINとC-Routeが共同で開発し、HiBiGAが技術協力として参加している。

本作の特徴は、プレイヤーが実際にマイクを通じて“絶叫”することで、襲いくるクリーチャーを撃退できる点にある。叫ぶほどに有利に進める仕組みとなっており、従来の「怖くて声を出してしまう」ことがゲームプレイ上の強みとなる逆転の発想がユニークである。ただし、必要な叫びの音量は段階的に上がっていくため、「叫ぶ」か「叫ばずに逃げる」かの戦略性も問われる。
『THREAT』は2025年2月25日にSteamで事前公開され、X(旧Twitter)アカウント「電ファミニコゲーマー(@denfaminicogame)」にて紹介されると、689万インプレッション・5万を超える「いいね」を記録するなど大きな注目を集めた。正式リリースは2025年4月3日、価格は税込990円。対応言語は日本語、英語、中国語を予定している。
ゲーミフィケーションでエンタメの未来を創るUNCHAIN
UNCHAINは、ゲーム・エンタメ分野におけるサービス開発とマーケティング支援を手がける企業で、創業以来、ゲーミフィケーションを軸に事業を展開してきた。ユーザー行動を促進する独自ノウハウを武器に、企業のマーケティング戦略構築や収益モデルの多様化を支援している。今後も拡大が見込まれるゲーミフィケーション市場において、革新的なサービス提供を目指す構えである。
【関連リンク】
・「THIRD」特設サイト:https://lp.live-ctl.com/
・『THREAT -SCREAM AND ESCAPE-』Steam販売ページ:https://store.steampowered.com/app/3493610/THREAT_SCREAM_AND_ESCAPE/
・UNCHAIN公式サイト:https://www.ooo-unchain-ooo.xyz/