士郎正宗原作による人気SF作品『攻殻機動隊』の新作テレビアニメシリーズが、正式タイトル『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』として発表された。制作はアニメーションスタジオ・サイエンスSARUが手がけ、2026年の放送を予定している。
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サイエンスSARU制作
新作TVアニメーション
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』
🚨メインスタッフ情報公開🚨◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤◢◤
━━━━━━ 2026年放送 ━━━━━━… pic.twitter.com/rNcyRCDaNV
— 攻殻機動隊【公式】GHOST IN THE SHELL official (@thegitsofficial) April 12, 2025
この発表は、2025年4月12日から東京・世田谷文学館で開催中の原画展『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』の初日に合わせて行われたもので、特報映像やティザービジュアル第2弾、メインスタッフ情報などが一挙に公開された。
原作コミックと“THE”の冠
本作は、2024年に開催された原作連載35周年記念イベント『DEEP DIVE in sync with GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で制作が発表されていた「攻殻機動隊(仮)」の正式タイトルであり、士郎の原作第1巻と同様に“THE”を冠するタイトルとなった。
監督・脚本・キャラクターデザインを担う新進気鋭の布陣
監督を務めるのは、サイエンスSARUで数々の作品に携わってきたモコちゃん(本名:木村翔馬)。TVアニメ『ダンダダン』では副監督を務めたほか、『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』『平家物語』などでも絵コンテ・演出を手がけてきた。本作が初監督作品となる。
シリーズ構成・脚本は、小説『Self-Reference ENGINE』や『文字渦』などで知られ、アニメ『ゴジラ S.P<シンギュラポイント>』でも脚本を手がけたSF作家・円城塔が担当。『攻殻機動隊』小説アンソロジーへの寄稿歴もある。
キャラクターデザイン・総作画監督には、アニメ『スプリガン』や『リトルウィッチアカデミア』などで実績を積んできた半田修平が起用された。
ティザービジュアル&特報第2弾も解禁
ティザービジュアル第2弾では、主人公・草薙素子と思考戦車・フチコマの姿が描かれ、士郎正宗による原作第1巻コミックの表紙ラフ案へのオマージュともいえる構図となっている。映像では、本作における原画やコンテと思しき素材が使用され、物語の片鱗が垣間見える。
なお、世田谷文学館で開催中の『士郎正宗の世界展』では、会場限定バージョンの特報映像も特別上映されている。
士郎正宗からのコメントも到着
原作者・士郎正宗は、「今回の『攻殻』は、押井氏版、神山氏版、黄瀬氏版に次ぐ4番目の映像作品であり、シリーズ全体でみれば10作目にあたる」とし、「古い原作だが、今回も良い映像作品として楽しんでいただければ」とコメントを寄せた。
原作者・士郎正宗コメント全文
作品概要と今後の展開
『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』は、1989年に連載が開始された原作コミックを原点としつつ、新たなアプローチで描かれるテレビアニメーションである。作品は、人間とテクノロジーの融合や個人のアイデンティティといった哲学的テーマを背景に、サイバーパンクの世界観を新たな形で提示するものとなる。
■『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』作品情報
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作品形式:TVアニメーション
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原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
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監督:モコちゃん(木村翔馬)
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シリーズ構成・脚本:円城塔
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キャラクターデザイン・総作画監督:半田修平
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アニメーション制作:サイエンスSARU
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放送予定:2026年
■関連リンク
公式サイト:https://theghostintheshell.jp/