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「読めない人のための村上春樹入門」が発売直後に増刷決定 村上作品を“読めない”理由と魅力を解説する新書が話題に


株式会社NHK出版は、2025年3月10日に発売した新書『読めない人のための村上春樹入門』(仁平千香子・著)が発売直後から大きな反響を呼び、早くも増刷が決定したと発表した。これまで村上春樹作品に対して敷居の高さを感じていた読者層にも届いており、愛読者からも「新鮮な切り口」として好評を博している。

本書は、『ノルウェイの森』『1Q84』『海辺のカフカ』などの代表作から、「ドライブ・マイ・カー」などの短編、エッセイやインタビューまで幅広く取り上げ、村上作品の核心に迫る内容となっている。非現実的な設定や独特な文体で敬遠されがちな村上文学を、「こう読めば楽しめる」という視点から平易に解説しており、読者の理解を助ける構成となっている。

著者の仁平千香子氏は、東京女子大学を卒業後、オーストラリアのウーロンゴン大学で修士号を、シドニー大学で村上春樹研究により博士号を取得した研究者。これまでに英語による単著『Haruki Murakami』(Routledge)や、日本語での評論集『故郷を忘れた日本人へ』(啓文社書房)などを刊行している。

村上春樹をめぐっては、現在NHKEテレにて放送中の「100分de名著『ねじまき鳥クロニクル』」も話題となっており、読者の関心が高まるなかでの本書の発売はタイミング的にも注目を集めている。番組では沼野充義氏を指南役に、タレントの伊集院光氏が作品の魅力を掘り下げており、村上作品の再評価の機運が高まっている。

NHK出版デジタルマガジンでは、本書の「はじめに」全文および第5章「『海辺のカフカ』を読み解く」を特別公開中であり、試し読みでその内容に触れることも可能である。

本書の目次には、「村上春樹が考える『自由』」「ベストセラーの“謎”」「資本主義社会をどう生きるか」など、現代社会と個人の在り方を問う多彩なテーマが並び、文学作品に馴染みのない読者にも有用な知的ヒントが得られる構成となっている。

■『読めない人のための村上春樹入門』目次

はじめに 苦しみ悩む人々に寄り添い、人生と向き合えるよう背中を押す文学

第一章 村上春樹の読まれ方――批評的読解と世界的共感

第二章 村上春樹が考える「自由」とは何か――地下鉄サリン事件と「単純な物語」

第三章 「橋を焼いた」作家――三つの習慣と「意識の整え方」

第四章 『ノルウェイの森』と『1Q84』――ベストセラーの“謎”を解く

第五章 諸刃の剣としての「想像力」――「かえるくん」・「ドライブ・マイ・カー」・『海辺のカフカ』

第六章 資本主義社会をどう生きるか――「交換」から「象」へ

おわりに 自ら作った壁に向き合う

書籍の詳細は以下の通り。


書籍情報
NHK出版新書740
『読めない人のための村上春樹入門』
著者:仁平千香子
定価:1,023円(税込)
判型:新書判/256ページ
ISBN:978-4-14-088740-0
発売日:2025年3月10日

販売ページ:NHK出版公式サイト
Amazon:商品ページ

読めない人のための村上春樹入門 (NHK出版新書)

読めない人のための村上春樹入門 (NHK出版新書)

仁平 千香子
1,003円(04/15 23:04時点)
発売日: 2025/03/10
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