米映画配給会社A24は、俳優・監督のジェシー・アイゼンバーグによる最新長編映画の配給権を獲得したと発表した。作品は現在タイトル未定であるが、すでに今月より撮影が開始されている。
本作は、アイゼンバーグが脚本・監督・出演を兼ねるオリジナルコメディで、主演にはジュリアン・ムーアとポール・ジアマッティが名を連ねる。共演にはハリー・ベイリー、ハバナ・ローズ・リウ、バーナデット・ピーターズ、エルダル・イスガンダロフ、ボニー・ミリガン、コルトン・ライアン、リリ・クーパー、マウリク・パンチョリーらが参加している。
ストーリーは、気弱な女性がひょんなことから地域劇団のミュージカル公演に出演することになり、役に没入していくうちに自身を見失っていく姿を描く。
アイゼンバーグは主演・監督・脚本だけでなく、本作の音楽と歌詞の執筆にも関与。音楽監修は『ア・コンプリート・アンノウン』や『ラ・ラ・ランド』を手がけたスティーヴン・ギジッキ、エグゼクティブ音楽プロデューサーには『イン・ザ・ハイツ』のビル・シャーマン、振付は『ハミルトン』のアンディ・ブランケンビューラーが担当する。撮影監督は『アノーラ』のドリュー・ダニエルズ。
製作は、エマ・ストーン、デイヴ・マッカリー、アリ・ハーティングが率いるFruit Treeが担当し、アイゼンバーグの前作『A Real Pain』を手がけたTopic Studiosがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねる。
本作は、アイゼンバーグにとってA24との再タッグ作品となる。彼の長編デビュー作『世界の終わりを告げる声が聞こえる』も同社が配給した。また、A24はFruit Treeと『アイ・ソー・ザ・TV・グロウ』や『ザ・カース』でも協業しており、今後はデヴィッド・ロウリー監督の『マザー・メアリー』(アン・ハサウェイ、ミカエラ・コール出演)や、モリー・ゴードン主演・監督の『ピークド』にも共同出資している。
なお、アイゼンバーグの前作『リアル・ペイン〜心の旅〜』は昨年Searchlight Picturesより公開され、キーラン・カルキンがアカデミー助演男優賞を受賞。アイゼンバーグ自身も脚本賞にノミネートされた。
本契約には、CAAメディア・ファイナンス、WMEインディペンデント、ジョンソン・シャピロ・スルーエット&コール、フェルカー・トチェック・サドルソン・マッギネス・ライアン法律事務所が携わった。