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若手映画監督の登竜門「ndjc2025」監督募集を開始 山中瑶子、藤田直哉らを輩出した育成プロジェクト


文化庁主催の若手映画監督育成事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2025」(正式名称:令和7年度 短編映画製作等を通じた若手映画作家人材育成)が、2025年度の参加監督の募集を開始した。運営は、映像産業振興機構(VIPO)が委託を受けて行っている。

本プロジェクトは、将来の日本映画界を担う才能の発掘と育成を目的に、2006年度より継続して実施されてきたもので、今年度で20年目を迎える。これまでに89名の若手監督が本プロジェクトから輩出され、うち4割以上が商業長編映画の監督としてデビューしている。

近年では、『ナミビアの砂漠』(2024)で第77回カンヌ国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を女性監督として最年少で受賞した山中瑶子監督や、『瞼の転校生』(2024)で第26回ウディネ・ファーイースト映画祭観客賞第2位を受賞した藤田直哉監督、Amazon MGMスタジオ製作の『沈黙の艦隊』シリーズを手がけた吉野耕平監督など、国内外から高い評価を受ける監督を多数輩出している。

カリキュラムの概要

ndjcでは、第一線で活躍するプロフェッショナルによる指導のもと、以下のような段階的カリキュラムを実施する。

  • 映画・映像関連団体からの推薦を受けた応募者の中から一次選考を行い、10~15名程度のワークショップ参加者を選出。

  • ワークショップでの成果や提出物をもとに、製作実地研修に進む監督4名程度を決定。

  • プロの映画スタッフの指導のもとで短編映画を製作。

  • 完成後は合評会や上映会を実施し、作品の発表機会を提供。

監督の選出は、有識者による選考委員会により行われる。

募集要項(抜粋)

  • 応募資格は、2025年3月31日時点で35歳未満であること。

  • 過去に商業長編映画の監督経験がある者、および今後その予定がある者は対象外。

  • 監督経験があり、以下のいずれかの条件を満たすことが必要。

    • 映画祭等で評価された監督作品の実績があること。

    • 商業映像作品での監督、助監督、CM・MVディレクターとしての実務経験があること。

    • 映画・映像関連の学校で優秀な成績を修めたこと。

※応募には推薦団体を通じた手続きが必要で、本人から直接応募することはできない。

募集期間・説明会情報

  • 応募意思の連絡締切:5月22日(木)17:00まで

  • 応募書類の提出締切:5月26日(月)12:00まで

  • オンライン募集説明会(Zoom開催):

    • 第1回:4月23日(水)18:00~(申込締切:4月22日(火)17:00)

    • 第2回:5月13日(火)18:00~(申込締切:5月12日(月)17:00)

今後のスケジュール(予定)

  1. 監督募集:4月16日(水)~5月26日(月)

  2. ワークショップ:7月~8月

  3. 製作実地研修:8月~2026年1月

  4. 作品発表:2026年2月以降

昨年度の成果と劇場公開情報

2024年度に完成した短編映画4作品が、4月18日(金)より東京・大阪・名古屋の劇場で順次公開される。公開作品は以下の通り。

  • 『あて所に尋ねあたりません』 監督:たかはしそうた

  • 『スリーピング・スワン』 監督:佐藤そのみ

  • 『いちばん星は遠く輝く』 監督:武田かりん

  • 『あわいの魔物たち』 監督:守田悠人

※各劇場では監督・キャストによる舞台挨拶も予定されている。

ndjcは、将来の日本映画界を担う才能に対して、学びと実践、そして発表の機会を包括的に提供する貴重なプラットフォームである。応募に関する詳細は、ndjc公式サイト(https://ndjc.bunka.go.jp/)にて確認できる。