長澤まさみが、2025年10月17日に全国公開される映画『おーい、応為』で主演を務めることが発表された。本作は、江戸時代を代表する浮世絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもある絵師・葛飾応為(かつしかおうい)の生涯を描く。監督・脚本は『日日是好日』『星の子』などで知られる大森立嗣が務める。
⠀映画『おーい、応為』
❖10月17日(金)公開決定❖
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時代劇映画初主演
#長澤まさみ
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監督・脚本
#大森立嗣「悪かったな、北斎の娘で」
自分の心に正直に情熱を燃やし続けた彼女が
最後につかんだ幸せとは─葛飾応為の謎多き人生が明かされる。#おーい応為 pic.twitter.com/vdYIIJnOP1
— 映画『おーい、応為』 (@oioui_movie) April 22, 2025
葛飾応為は、女性が芸術家として生きることが極めて困難だった江戸時代において、数少ない女性絵師として名を成した人物である。父・北斎も「美人画では敵わない」と認めたほどの画才を誇る一方、短気で気が強く、煙草が手放せないという豪快な性格の持ち主でもあった。
長澤が演じるのは、応為として画号を授かる前の「お栄」。北斎から「おーい、飯!」「おーい、筆!」と何かと声をかけられていたことが、画号「応為」の由来となったという。絵師としての才覚を父から受け継ぎながら、男社会を自由奔放に生き抜いた応為の姿は、まさに時代を先駆ける女性アーティスト像である。
本作で長澤は、自身初となる時代劇映画での主演に挑む。撮影は2023年に京都などで実施され、長澤は事前に浮世絵ならではの筆遣いを習得するなど、役作りに没頭したという。
長澤は本作について、「応為は子供のような大胆さがあり、人の目を気にせず自由に生きる。その姿には現代の女性の匂いが漂い、かっこいい。絵や北斎に対しては人生そのものを懸けているようで、勇ましく神々しい」と語り、「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい」とコメントを寄せた。
一方、長澤との再タッグとなる大森監督は、「長澤まさみという女優はいつも素晴らしいが、この映画の彼女は最高かもしれない」と称賛。「応為としてでも長澤まさみとしてでもなく、江戸の長屋に実在したひとりの女性として、そこにいたのだと思う」とその存在感を表現した。
映画『おーい、応為』は、芸術の世界で闘い、時代を超えて生き続ける“女性絵師”の姿を描く感動作として、10月17日(金)に全国公開予定である。今後の続報にも注目が集まる。