台北駐日経済文化代表処台湾文化センター主催による「台湾文化センター 台湾映画上映会2025」が、2025年5月から10月にかけて、東京・大阪の7会場にて全8回にわたり開催されることが決定した。
本上映会は、台湾映画を通じて台湾の社会や文化への理解を深めることを目的とした無料上映イベントである。例年東京を拠点に行われてきたが、今回は大阪・関西万博の盛り上がりに呼応するかたちで初の大阪開催も実現。日本大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、大阪大学といった大学機関、さらにミニシアター「シネ・ヌーヴォ」と連携し、全7会場で実施される。
キュレーターは前回に続き映画監督のリム・カーワイが務め、上映される8作品はすべて日本初公開となる注目作である。
上映ラインナップ:台湾映画の多様な魅力を凝縮
上映作品は、現代台湾映画の旗手であるチョン・モンホンやチャン・ツォーチ監督の最新作に加え、ワン・トン監督の自伝的名作『赤い柿』や、台湾フェミニズム文学の金字塔を映画化した『夫殺し』など、話題作や幻の名作を含む幅広いジャンルが揃った。
また、人気俳優チャン・チェンやビビアン・スーらが出演する『タイペイ、アイラブユー』『燃えるダブルス魂』など、エンターテインメント性の高い作品も多数含まれており、台湾映画の多面性を体感できる構成となっている。
大阪アジアン映画祭との連携も
大阪での上映は、第21回大阪アジアン映画祭との連携企画として実施され、万博イヤーの2025年にふさわしい文化交流の場となることを目指す。ドキュメンタリーや社会派作品も多数ラインナップされており、台湾の現代社会を映しだしている。
主催者コメント
台北駐日経済文化代表処台湾文化センター長の曾鈐龍は、「台湾映画は自由な創作の中で多様な花を咲かせてきた。今年の上映会が、日本の観客の皆さまにその情熱を伝える機会となれば幸いである」と述べている。
また、リム・カーワイキュレーターも「過去最高に充実したラインナップを揃えた。台湾映画の魅力を存分に味わってほしい」とコメントしている。
開催概要(抜粋)
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期間:2025年5月~10月(全8回)
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会場:台湾文化センター、日本大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、大阪大学、シネ・ヌーヴォ
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主催:台湾文化センター、Cinema Drifters、大福
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共催・協力:日本大学文理学部、慶應義塾大学東アジア研究所、早稲田大学、東京大学、大阪大学、シネ・ヌーヴォ、大阪アジアン映画祭