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アウシュヴィッツから世界へ真実を伝えた19歳の脱走者 ヴァルター・ローゼンベルクの実話に迫る新刊『アウシュヴィッツ脱出』発売


株式会社NHK出版は2025年4月25日、書籍『アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男』(著:ジョナサン・フリードランド、訳:羽田詩津子)を発売した。

本書は、ナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺の象徴とされるアウシュヴィッツ強制収容所からの脱走に初めて成功したユダヤ人、ヴァルター・ローゼンベルク(通称:ルディ・ヴルバ)の波乱の生涯を描いたノンフィクション作品である。

1944年、当時19歳だったローゼンベルクは、アウシュヴィッツ収容所から脱走し、ナチスの残虐な行為を60ページにわたって詳細に記録した「アウシュヴィッツ・レポート」を作成。これは後に20万人以上の命を救う重要な証言となり、のちに映画化された『アウシュヴィッツ・レポート』の礎ともなった。本書では、そのレポート作成に至る過程から脱出劇、戦後の彼の数奇な人生までが克明に描かれている。

物語は、ローゼンベルクがユダヤ人としてアウシュヴィッツに移送される過酷な運命から始まり、収容所内での観察と学習、そして「死の工場」の真相を世界に伝えるという使命感のもとで決行された脱出に至るまでの経緯を綴る。彼が見た地獄のような現実、そして命を懸けて伝えようとした「真実」の重みが、読者に強烈な印象を与える内容となっている。

著者のジョナサン・フリードランドは、英国『ガーディアン』紙のコラムニストで、元ワシントン特派員としても活躍。歴史と現代の関係を深く掘り下げる視点には定評があり、本書でもローゼンベルクの物語を通して、時代を超えた普遍的な問いかけを投げかけている。

目次は全30章にわたり、アウシュヴィッツでの出来事だけでなく、戦後に彼が移り住んだ英国やカナダでの生活も丹念に追っている。試し読みはNHK出版デジタルマガジンにて公開されており、特設ページでは本人による収容所のスケッチも閲覧可能だ。

なお、書籍の詳細は以下の通り。


書名:アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男
著者:ジョナサン・フリードランド
訳者:羽田詩津子
発売日:2025年4月25日
定価:2,970円(税込)
判型:四六判並製
ページ数:432ページ
ISBN:978-4-14-081988-3

アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男

アウシュヴィッツ脱出 命を賭けて世界に真実を伝えた男

ジョナサン・フリードランド
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発売日: 2025/04/25
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