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2025年冬アニメ注目度ランキング発表 『100カノ』『SAKAMOTO DAYS』を抑えた気になる1位は?


株式会社ブシロードのグループ分析組織、アニメデータインサイトラボ(代表:大貫佑介)は、2025年冬アニメに関する視聴者注目度の推移を分析した『2025年冬アニメ注目度分析』を公開した。本分析では、冬クール全57作品を対象に、放送開始から10週間にわたる視聴者の関心動向を追跡。注目度を最も維持した作品は『メダリスト』であることが明らかになった。

©つるまいかだ・講談社/メダリスト製作委員会
©鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会
©2024 香坂マト/KADOKAWA/イフール労働組合
©知念実希人・いとうのいぢ/ストレートエッジ・天久鷹央の推理カルテ製作委員会
©BanG Dream! Project
©右薙光介・すーぱーぞんび・講談社/クローバープロジェクト
©上山道郎・少年画報社/悪役令嬢転生おじさん製作委員会・MBS

2025年冬アニメ、初動維持率は過去最高 しかし6週目以降に急落

©️Anime Data Insight Lab

2025年冬クールの新作アニメは、放送2週目時点で88.8%の高い注目維持率を記録。これは、前年2024年の各クール(冬・春・夏・秋)と比較して最も高い数値であり、2024年秋クール(74.0%)と比べても大幅な上昇であった。

しかし3週目以降は減少傾向に転じ、特に6週目以降に急落。10週目時点では33.5%にまで低下し、過去1年間で最も低い水準に達した。この結果は、視聴者の作品選別眼が一層厳しくなっていることを示している。

続編アニメは高水準を維持 新作との差が鮮明に

©️Anime Data Insight Lab

続編作品については、10週目時点でも注目維持率が56.2%と比較的高い水準を維持している。新作アニメ(33.5%)と比べて約20ポイント以上の差があり、既存ファンによる継続視聴の強みが浮き彫りとなった。

注目度トップは『メダリスト』 中盤以降に注目度が急上昇

©️Anime Data Insight Lab

注目度TOP10作品を分析した結果、特に『メダリスト』『100カノ(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)』『SAKAMOTO DAYS』の3作品が、10週目時点で初動以上の注目度を維持していることが分かった。

『メダリスト』は、10週目に155.6%という異例の数値を記録。さらに9週目には初動比188.9%というピークを迎えた。フィギュアスケートを題材とする本作は、毎話感動的なスケートシーンを設けることで、視聴者の関心を持続させたと分析されている。

『SAKAMOTO DAYS』は放送2週目に221.6%という爆発的な伸びを記録し、その後も10週目時点で116.2%を維持。工夫を凝らしたアクション演出が毎週話題を呼び、安定した人気を支えている。

©️Anime Data Insight Lab

成功要因は「毎週の見どころ設計」と「中盤以降の盛り上げ」

今回の分析で特に成功が目立った作品には、以下の共通点が見られた。

  • 毎週の明確な見どころを設計
    『メダリスト』や『SAKAMOTO DAYS』は、毎話ごとに見どころを用意し、次回への期待感を高める構成を徹底していた。

  • 中盤以降の盛り上げ施策
    クライマックスに向けてストーリー展開を加速させることで、「中だるみ」を回避。『俺だけレベルアップな件』では第7話の激戦が大きな話題を呼び、視聴継続を後押しした。

  • SNSでの自発的な盛り上がり
    特に『メダリスト』では、感動的なシーンが毎週SNSで拡散。「泣ける」「感動した」という感想が視聴者の熱量をさらに高める好循環を生み出した。

  • ジャンルの多様化による新規層開拓
    スポーツ、アクション、ラブコメ、SF/冒険と多様なジャンルが人気を集め、女性層やスポーツファン、新たな若年層など幅広い層を取り込んだ。

継続的な宣伝・ファンとの対話も重要に

また、放送期間中に継続的なプロモーションを行い、ファンとの対話を積極的に進めた作品が注目度維持に成功している。『Ave Mujica』はライブイベントや広告展開を通じ、毎週トレンド入りを果たすなど話題性を確保した。

2025年冬クールの分析から、アニメのヒットには「初動のインパクト」に加え、「中盤以降の展開力」や「SNSでの自然発生的な盛り上がり」が欠かせない要素であることが改めて示された。

特に『メダリスト』のように、質の高いコンテンツ制作と効果的なファンマーケティングを組み合わせた作品が、長期的な注目を維持する可能性が高いといえる。