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香港電影金像奨、映画『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が最多9冠を達成 最優秀作品賞も受賞


第43回香港電影金像奨(Hong Kong Film Awards)が開催され、ソイ・チェン監督の『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が最多9部門を制覇し、最優秀作品賞と最優秀監督賞を獲得した。

本作は1980年代の香港・九龍城砦を舞台にしたアクションスリラー映画であり、編集賞、撮影賞、美術賞、衣装・メイクアップデザイン賞、音響デザイン賞、視覚効果賞、アクション振付賞といった技術部門でも高く評価された。なお、ソイ・チェン監督は前年の同映画祭でも『Mad Fate』で最優秀監督賞を受賞しており、2年連続の快挙となった。

『The Last Dance』も5部門受賞 主演女優賞にミシェル・ワイ

アンセルム・チャン監督・脚本による『The Last Dance』も躍進し、脚本賞、主演女優賞(ミシェル・ワイ)、助演男優賞(チュー・パクホン)、オリジナル映画音楽賞、オリジナル映画歌曲賞の計5部門を受賞した。

『The Last Dance』は、道士とウェディングプランナーがタッグを組んで葬儀ビジネスを営むという異色のドラマであり、香港本国では興行収入2,000万ドル超えを記録。香港映画史上最高興行収入作品となっている。『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』もまた、昨年の香港公開時に1,400万ドルのヒットを記録していた。

主演男優賞は『Papa』のショーン・ラウ 新人賞はディラン・ソー

主演男優賞は、フィリップ・ヨン監督作『Papa』でティーンエイジャーの息子が母と妹を殺害するという衝撃的な役を演じたショーン・ラウ(劉青雲)が受賞した。『Papa』はさらに、助演女優賞(ジョー・クー)と最優秀新人賞(ディラン・ソー)も獲得し、存在感を示した。

最優秀新人監督賞は『Four Trails』のロビン・リー

最優秀新人監督賞は、香港の四大ハイキングコースを走破する過酷なウルトラマラソンを描いたドキュメンタリー『Four Trails』のロビン・リーに授与された。

また、最優秀アジア華語映画賞は、1980年代の台湾を舞台に少年の成長を描いたシャオ・ヤーチュアン監督の『Old Fox』が受賞している。

ツイ・ハーク監督&ナンシー・シー氏に生涯功労賞

生涯功労賞は、香港映画界を牽引してきたツイ・ハーク(徐克)監督とナンシー・シー(施南生)プロデューサーに贈られた。二人は1984年の『上海ブルース』から、2025年旧正月公開の『レジェンド・オブ・ザ・コンドルヒーローズ:ザ・ギャランツ』まで、40年以上にわたり名作を生み出してきた香港の名門プロダクション「Film Workshop」の共同創設者である。

サムネイル画像がアジア・フィルム・アワード2025時のサモ・ハン