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アスガー・ファルハディ監督が最新作『Parallel Tales』をパリで撮影へ──イザベル・ユペール、ヴィルジニー・エフィラら仏スターが集結


アカデミー賞を2度受賞したイランの名匠アスガー・ファルハディ監督が、待望の最新作『Parallel Tales(原題)』を2025年秋よりパリで撮影することが明らかになった。本作は、ファルハディ監督にとって2013年の『ある過去の行方』以来となるフランス語作品であり、世界的に注目が集まっている。

仏映画界の豪華キャストが集結

出演陣には、イザベル・ユペール(『エル ELLE』)、ヴィルジニー・エフィラ(『ベネデッタ』)、ヴァンサン・カッセル(『ブラック・スワン』)、ピエール・ニネ(『モンテ・クリスト伯』)、アダム・ベッサ(『Ghost Trail』)といった、フランス映画界を代表する実力派俳優が名を連ねている。さらに、フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴも特別出演する予定である。

カンヌ市場で初披露、国際共同製作体制も発表

『Parallel Tales』は、ファルハディ監督の長年のパートナーであるアレクサンドル・マレ=ギイがプロデューサーを務め、同監督自身とデイヴィッド・レヴィーンも製作に名を連ねる。販売はCharadesが国際セールスを担当し、アメリカ国内権はUTA Independent Film Groupが管理する。プロジェクトは2025年カンヌ映画マーケットにて初披露される見込みだ。

また本作は、フランス(Memento Production)、イタリア(Lucky Red)、ベルギー(Panache Productions、La Compagnie Cinématographique)、そしてアメリカ(Anonymous Content)によるフランス・イタリア・ベルギー・アメリカの共同製作である。フランス国内での配給はMementoが担当し、2026年春に劇場公開が予定されている。

過去作からの系譜と期待

ファルハディ監督の直近作『英雄の証明』は、2021年カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞し、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた実績がある。また、『ある過去の行方』ではベレニス・ベジョがカンヌ主演女優賞を獲得し、セザール賞5部門ノミネート、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。

プロデューサーのマレ=ギイ率いるMemento Productionは、これまでにも『セールスマン』『誰もが知っている』『A Hero』など、ファルハディ監督作品を多数手がけてきた。さらに、タリク・サレー監督の新作『Eagles of The Republic』も、同社の製作により2025年カンヌ映画祭でワールドプレミアされる予定である。

Anonymous Contentも参加、世界レベルの製作陣

米国の製作会社Anonymous Contentは、『レヴェナント』『スポットライト』『エターナル・サンシャイン』『ミスター・ロボット』といった数々のアカデミー賞受賞作品を輩出してきた。現在は、アルフォンソ・キュアロン監督の『Disclaimer』、フローレンス・ピュー主演『East of Eden』、カラム・ターナー主演の『ニューロマンサー』なども製作中である。

製作総指揮には、キャロル・バラトン、ヨアン・コント、ピエール・マザール、ユスラ・フィラリ、ステファノ・マッセンジ、チャドウィック・プリチャード、クシシュトフ・ピエシェビッチ、マチェイ・ムシアル、リラ・ヤクーブらが名を連ねる。

世界的名匠アスガー・ファルハディ監督が新たに描く『Parallel Tales』は、仏映画界の至宝たちとともに、国際映画市場でも注目される作品となるだろう。2026年春の公開に向けて、今後の続報からも目が離せない。