2025年6月3日・4日に東京・赤坂インターシティコンファレンスで開催される「BRANDED SHORTS 2025」は、企業や団体が制作する“伝える映像”=ブランデッドムービーの祭典として10周年を迎える。米国アカデミー賞公認であり、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」の一環として行われる本イベントでは、歴代の名作を振り返るとともに、時代に即したテーマや技術革新に対応する多彩なプログラムを展開する。
新設「パーソナルブランディングアワード」で個人の映像発信を評価
2025年の注目は、SNS時代の象徴ともいえる“個人による映像発信”に焦点を当てた「パーソナルブランディング」カテゴリーの新設だ。TikTok、YouTube、Instagramといったプラットフォーム上で自らの企画・演出で情報やエンタメを発信する個人に対し、影響力とストーリーテリング、そしてビジネスの可能性に基づいて「パーソナルブランディングアワード」を授与する。
世界10カ国から集結した多彩な作品と審査員陣
今年は世界10の国と地域から選出された約30作品がノミネートされ、以下8つの視点で審査が行われる。
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Branded Shorts of the Year
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HR部門(人事・採用につながるブランディング)
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観光映像大賞(観光庁長官賞)
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パーソナルブランディングアワード
審査員長には、映画『PERFECT DAYS』の脚本・プロデュースを手掛けた高崎卓馬氏が就任。奥山大史氏(映画監督)、木村健太郎氏(博報堂ケトル ファウンダー)、森下郁恵氏(『ブレーン』編集長)、山戸結希氏(映画監督)、余頃沙貴氏(ワンメディアCOO)らが審査に名を連ねる。
三池崇史やガイ・リッチー、アレクサンダー・ペインも参加する多彩なラインアップ
ノミネート作品には、Appleが広告主を務めた三池崇史監督×賀来賢人主演の『Midnight』や、ガイ・リッチー監督によるボクシング・プロモーションムービー『その拳が語るもの』、F1王者ルイス・ハミルトンの人生を描いたWhatsApp作品などが並ぶ。さかなクンの絵本原作『ハコフグとみなまたの海』も観光映像大賞にエントリーされた。
セミナー・ミートアップで映像と地域・企業の未来を考察
2日間にわたって開催される会場イベントでは、以下のようなプログラムも実施される。
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過去受賞作品の上映と制作秘話トーク(6月3日)
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縦型映像におけるブランディングの最新手法を語るセッション
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観光・地域創生をテーマにしたサステナブルツーリズム×映像活用セミナー
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クリエイターと企業の出会いを創出する「クリエイターミートアップラウンジ」
映像業界のプロデューサーや自治体のプロモーション担当者にとって、実践的かつ戦略的な学びとネットワーキングの場となることは間違いない。
オンラインでも作品視聴可能
イベントに先駆け、歴代受賞作品は「オンライングランドシアター」にて4月24日から5月27日まで配信中。また、2025年ノミネート作品の上映・配信は5月29日から順次開始される(視聴パスポート2,500円)。