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ライアン・ジョンソン監督、劇場映画の重要性を強調「映画館はなくならない」


2025年公開予定の『ナイブズ・アウト』シリーズ第3作『Wake Up Dead Man』の劇場公開を前に、ライアン・ジョンソン監督がNetflix共同CEOテッド・サランドス氏の「映画館は時代遅れ」という発言に異を唱えた。ジョンソン監督は、「映画館はなくならない」と明言し、劇場体験の重要性を訴えている。


「より多くの人に映画館で観てほしい」ジョンソン監督の想い

ジョンソン監督は米Business Insiderのインタビューで、「できる限り多くの劇場で、できる限り長く上映したい」と語り、Netflix配信前の劇場公開に強い意欲を示した。観客と共に作品を体験するという「映画館ならではの価値」にこだわり、「満員の映画館で共有する体験はとても大切なものだ」と述べている。

テッド・サランドス氏との意見の相違

Netflixのサランドス氏は2025年4月のTIME100サミットにおいて、「消費者は家で映画を観たいというメッセージを送っている」「映画館という体験は多くの人にとって時代遅れ」と発言した。一方、ジョンソン監督はこの見解に「当然ながら同意できない」としつつも、「文脈を切り取った引用ではなく、サランドス氏と直接話せば異なる展開になるはず」と、冷静な対応も見せた。

「劇場の未来は明るい」――成功例も紹介

ジョンソン監督は近年の映画『Sinners』や『マインクラフト・ムービー』のヒットを挙げ、「観たい作品があれば人は劇場に足を運ぶ」と断言。映画館での上映が依然として有効な手段であることを強調し、映画業界における劇場の価値を再認識するよう呼びかけた。

配信時代でも揺るがぬ“映画館愛”

ストリーミング全盛の時代においても、映画館での体験を重視する映画人は少なくない。『ナイブズ・アウト』シリーズで知られるライアン・ジョンソン監督は、観客との共有体験がもたらす価値を今一度問うている。Netflixとの協業においても、劇場という場へのこだわりを持ち続けるその姿勢は、映画ファンにとっても希望となるだろう。

ソース:Rian Johnson Thinks Cinemas Are “Not Going Anywhere”