ハリウッドの注目リメイク企画『アメリカン・サイコ』に、オリジナル版キャストが再登板を熱望している。2000年公開のマリー・ハロン監督作で、主人公パトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)の秘書ジーンを演じたクロエ・セヴィニーが、リメイク版を手がけるルカ・グァダニーノ監督に自ら出演を打診したことが話題となっている。
セヴィニーは米IndieWireのインタビューで、次のように語った。「ルカがこの企画をやると聞いて、私がまたジーンを演じるのはどうかと提案した。年齢を逆転させる映像処理(ディエイジング)を使ってね。同じ俳優が同じ役を演じ続けるというコンセプトは、ルカなら興味を持つと思った」。しかし、グァダニーノ監督は「別の役を考えてみる」と返答したという。
両者はすでに次回作『After the Hunt(原題)』で共演経験があり、関係は良好とされる。同作はジュリア・ロバーツ、アヨ・エデビリ、アンドリュー・ガーフィールド、マイケル・スタールバーグらが出演し、大学教授が過去の秘密と向き合うサスペンス作品。2024年7月にロンドンで撮影が開始され、8月にクランクアップ。2025年10月に限定公開が予定されている。
一方、グァダニーノ版『アメリカン・サイコ』は脚本段階にあり、現在は製作前の段階だが、主演には『エルヴィス』で知られるオースティン・バトラーが新たなパトリック・ベイトマン役として起用されることが決定している。監督は先日のCinemaConで、「脚本は非常に美しく仕上がってきている」とコメントしており、今後の動向に注目が集まる。
ソース:Chloë Sevigny Wants to Return in Luca Guadagnino’s ‘American Pyscho’