世界的ポップスター、レディー・ガガが2025年5月3日(現地時間)、ブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナ・ビーチで開催した無料コンサートにおいて、過去最大となる約250万人の観客を動員した。これは女性アーティストによるライブとしては史上最多の観客動員数であり、これまでマドンナが保持していた160万人の記録を大きく塗り替えたものである。

本公演は、ガガにとって2013年以来12年ぶりのブラジル公演となり、ファンの熱狂は開催前から最高潮に達していた。火曜日の時点で滞在先ホテルの周囲にはファンがキャンプを張り、彼女の歌を合唱しながら姿を一目見ようと待ち続けた。前夜には、ガガがステージでリハーサルを行い、その様子を目撃したファンたちは「本番のようだ」と感動に包まれた。
公演当日は早朝から大勢のファンが集まり、好位置を確保すべくビーチに押し寄せた。ライブの冒頭、ガガは「今夜、私たちは歴史を作る」と語り、「あなたたちがいるから、私は輝ける」と感謝を伝えた。
ステージは2011年の楽曲「Bloody Mary」で幕を開け、「Poker Face」「Alejandro」などの代表曲に加え、最新アルバム『Mayhem』からの新曲も披露。さらに、ガガはブラジル国旗のカラーをあしらった特製ドレスで登場し、現地のファンに敬意を表した。
公演終了後、ガガはInstagramにて以下のように心境を綴っている。
「昨夜のショーで感じた誇りと喜びは、どんな準備をしていても言葉にできないものでした。開演時に見た人々の海に息を呑みました。ブラジルの文化は力強く、美しく、特別です。この歴史的瞬間を皆さんと共有できたことに、心から感謝しています。観客数は推定250万人。女性アーティストとして史上最大規模の観客数です。」
この投稿をInstagramで見る
さらに続けて、「世界中のリトルモンスター(ガガのファン)たち、ありがとう。私はこの瞬間を一生忘れません」とファンへの愛と感謝を述べ、「Obrigada(ありがとう)」とポルトガル語で締めくくった。
今回のリオ公演は、ガガが今年ヘッドライナーを務めたコーチェラやメキシコシティでのスタジアム公演に続くもので、次はシンガポールでの公演が予定されている。現時点では、『Mayhem Ball Tour』がコーチェラの演出やセットリストを踏襲するか、新たな構成となるかについては明言されていない。