ハリソン・フォードが、米Paramount+で配信中のドラマ『1923』の完結後も「イエローストーン」ユニバースへの継続出演に前向きな姿勢を示した。

2025年5月4日(現地時間)、ロサンゼルスのLinwood Dunn Theaterにて開催された『1923』のFYC(For Your Consideration)イベントにて、フォードは主演のヘレン・ミレン、ジュリア・シュラエファー、アミーナ・ニーヴスと共に登壇。今作のシーズン2最終話が“シリーズ最終回”となる可能性も浮上する中、同シリーズの脚本や演出について「非常に緻密なストーリーテリングで、演じる側としても非常に満足した。長いキャリアの中でも最も濃密な脚本だった」と語った。
新シリーズ『1944』で再登場の可能性も示唆
『1923』の続編として、シリーズクリエイターのテイラー・シェリダンは次作『1944』を企画中とされており、フォードも「彼(シェリダン)がうまく頼んでくれたら戻ってきてもいい」と冗談交じりにコメントした。
同作ではフォードが演じたジェイコブ・ダットンと、ミレンが演じた妻カーラ・ダットンが生存したまま物語が終わり、ジュリア・シュラエファー演じるアレックスがモンタナにたどり着いて息子を出産後、死亡するという展開に。アレックスの子どもであるジョンは、後の『イエローストーン』本編に登場するジョン・ダットン三世(ケビン・コスナー)へとつながる可能性が示唆されているが、正式な設定はシェリダンの確認待ちだという。
ミレンは、「物語の未来が小さな赤ん坊に託され、それを年老いた夫婦が抱いている。とても面白い構図だった」と語り、『1944』ではその“次の世代”が焦点になることに期待を寄せた。
亡霊としての再出演も? キャスト陣に広がる意欲
ジュリア・シュラエファーも「アレックスの亡霊としてでもいいから戻りたい」と語り、すでに共演者のブランドン・スクレナー(スペンサー役)からも“ゴースト案”の提案を受けていたことを明かした。
なお、この日のイベントでは体調不良によりスクレナーは欠席。フォード、ミレン、シュラエファー、ニーヴスの4名が出席し、実際のロケセットや高予算による世界観の構築について語られた。
フォードは「これは単なる“カウボーイとインディアン”の物語ではない。近代化の波、世界恐慌直前の時代、そしてアメリカ文化における神話の継承――それらを複雑に描いた歴史物語だ」と解説。特に第1話でジェイコブが4人の男を絞首刑にする場面を例に挙げ、「このキャラクターはヒーローではなく、悪いこともする複雑な人間。そういった役はめったにない」と演技の魅力を強調した。
「イエローストーン」ユニバースの今後
『1944』が正式発表されるかどうかは未定だが、Paramount+による「イエローストーン」ユニバースは今後も拡張される見通しである。フォードやミレンといったレジェンド俳優の続投は、ファンにとって大きな希望となるだろう。
ソース:Harrison Ford Open to Continue in Yellowstone Universe After ‘1923’