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スパイク・リー×デンゼル・ワシントン『Highest 2 Lowest』──黒澤明『天国と地獄』を現代NYで再構築した犯罪スリラー予告公開


スパイク・リー監督が手がける最新作『Highest 2 Lowest』の予告編が公開された。本作は、A24とApple TV+が共同で製作する犯罪スリラーで、主演にデンゼル・ワシントン、A$AP Rockyを迎えた話題作である。2025年8月22日に全米劇場公開され、9月5日よりApple TV+で配信がスタートする予定。カンヌ国際映画祭にて今月ワールドプレミアを迎えることも決定している。

黒澤明『天国と地獄』を現代的に再解釈したサスペンス

本作は、作家エド・マクベインによるミステリー小説『キングの身代金(King’s Ransom)』を原作に、黒澤明の名作『天国と地獄』をルースリー(自由に)再構成したストーリーとなっている。企業家がキャリアの成功と誘拐された子どもの命の間で苦悩する様子を描く構成は、現代ニューヨークを舞台に、鋭い社会的視点と緊張感あふれる展開で蘇る。

脚本はウィリアム・アラン・フォックスが担当。リー監督自身も、「映画学校で黒澤の『羅生門』を見て、構造の妙に衝撃を受けた。自分のキャリアの始まりから、黒澤作品は常に影響を与えている」と過去に語っている。

キャストには実力派と話題のアーティストが集結

主演のデンゼル・ワシントンとスパイク・リーのコンビは、本作で5度目のタッグとなる。リー監督は「5本一緒に作れたことが本当にうれしい」とコメントしている。

共演にはA$AP Rockyをはじめ、イルフェネシュ・ハデラ、ジェフリー・ライト、ディーン・ウィンタース、ジョン・ダグラス・トンプソン、そして注目のラッパー・アイス・スパイスなど、多彩な顔ぶれが並ぶ。撮影監督には『ブラック・スワン』などで知られるマシュー・リバティークが参加し、2024年5月にニューヨークで撮影を完了した。

A24×Appleの強力タッグが放つ話題作、世界が注目

製作にはA24のほか、Escape Artists、Mandalay Pictures、40 Acres and a Mule、Filmworksが名を連ね、インディペンデント映画とメジャーストリーミングの強みを融合した布陣となっている。

スパイク・リー監督とデンゼル・ワシントンが再び火花を散らす『Highest 2 Lowest』。黒澤映画を現代にアップデートすることで、社会の歪みや正義の在り方を問い直す一作となりそうだ。