ホラー映画史に名を刻んだ「死霊館」シリーズの完結編『死霊館 最後の儀式』(原題:The Conjuring: Last Rites)が、2025年10月に日本公開されることが決定した。予告編とティザービジュアルも解禁され、注目が集まっている。
シリーズの生みの親であるジェームズ・ワンが製作に名を連ね、実在の心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻の実話を基に描かれる本シリーズは、2013年の第1作『死霊館』以降、アナベル人形を中心に展開した「アナベル」シリーズや、“悪魔のシスター”ヴァラクの起源に迫る「死霊館のシスター」など数多くのスピンオフ作品を生み出し、いわゆる“死霊館ユニバース”を形成。全世界累計興行収入は20億ドルを突破するなど、現代ホラー映画の金字塔として君臨してきた。
完結編となる本作では、ウォーレン夫妻が最後に対峙する事件が描かれる。製作は、ジェームズ・ワンとピーター・サフラン(『スーパーマン』(2025))が引き続き担当し、監督は『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』『ラ・ヨローナ 泣く女』『死霊館のシスター 呪いの秘密』などでシリーズを支えてきたマイケル・チャベスが務める。
出演者もシリーズファンにはおなじみの顔ぶれとなっており、ベラ・ファーミガとパトリック・ウィルソンがロレイン&エド・ウォーレン役で続投。これまで幾多の恐怖と対峙してきた夫婦の“最後の儀式”に挑む姿が描かれる。
予告編では、ウォーレン邸内のオカルト博物館に並ぶ不気味なアイテムの数々が映し出され、アナベル人形やヴァラクといったおなじみの存在も登場。少女の前で突然動き出す人形、燃え上がる十字架、血に染まるペンダントなど、シリーズ屈指の恐怖演出が畳みかけるように展開されている。緊迫のシーンの中、オルゴールの不気味な旋律が鳴り響き、恐怖が頂点へと導かれていく。
あわせて公開されたティザービジュアルでは、互いに向き合うウォーレン夫妻の後ろに、不吉な赤いシルエットが浮かび上がる。長年シリーズに関わってきたファンならば思わず息をのむ、象徴的な“あの存在”の再来を予感させる仕上がりだ。「最凶の呪いに、備えよ」というキャッチコピーが添えられ、完結編にふさわしい緊張感を漂わせている。
シリーズ誕生から12年。恐怖の連鎖を締めくくる『死霊館 最後の儀式』は、10月公開。ホラー映画史を築いてきた“死霊館ユニバース”が、いよいよ最終章を迎える。
観客は、この最終儀式に立ち会う覚悟が問われる。