アカデミー賞受賞女優ミシェル・ヨーが、スタイリッシュな新作アクション映画『The Surgeon(原題)』で主演を務めることが明らかになった。本作は、『The Resident』の共同制作者であり、医師でもあるロシャン・セティが脚本・監督を務めるオリジナル作品で、カンヌ国際映画祭にて販売が開始された。
映画のプロデュースは、『ジョン・ウィック』シリーズで成功を収めたパトリック・ワックスバーガー率いる193と、同作を手がけたプロデューサーのバジル・イヴァニクが再びタッグを組む。『The Surgeon』は、フランチャイズ化も視野に入れたプロジェクトとして位置づけられている。
本作でヨーが演じるのは、誘拐され謎の患者の手術を強いられる元外科医。圧倒的に不利な状況に追い込まれるが、彼女の最大の武器は35年に及ぶ外科手術の経験である。公式のシノプシスによれば、彼女は敵を知力と技術で圧倒し、「かつて見たことのないビジュアルスタイル」で繰り広げられる壮絶な戦いへと突入する。
監督・脚本を務めるセティは、「医療のバックグラウンドを活かし、アクションジャンルに革新をもたらす作品になる。ミシェル・ヨーというアクション界の女王をパートナーに迎えられたことは、この上ない喜びである」と語る。
プロデュースにはThunder Roadのバジル・イヴァニクとエリカ・リー、NeoTextのジョン・ショーンフェルダーとラッセル・アッカーマン、Lit Entertainmentのアダム・コルブレナー、Untravelled Worldsのスティーブ・クリンスキーが参加し、エグゼクティブ・プロデューサーとしてパトリック・ホワイトとジェイ・シュミンスキーが名を連ねている。
イヴァニクは「ロシャンの描いたキャラクターは非常に複雑かつ魅力的で、世界最高峰の女優であるミシェル・ヨーの心を動かした」とし、「再びワックスバーガーと組めることは、我々Thunder Roadにとっても大きな喜びだ」とコメント。ワックスバーガーも「ミシェルは、優雅さと強さを兼ね備えた稀有な存在であり、本作の主役に完璧にフィットしている。彼女とロシャンの独自の視点によって、新たなフランチャイズの幕開けが期待される」と期待を語った。
セティは、長編デビュー作『7 Days』で2021年にフィルム・インディペンデント・スピリット賞を受賞。放射線腫瘍医から映像作家へと転身し、『Code Black』や『The Resident』などで医療経験を作品に活かしてきた実績を持つ。
一方、ミシェル・ヨーは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でオスカーをはじめ、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞など多数の賞を受賞。『クレイジー・リッチ!』や『トランスフォーマー/ビースト覚醒』、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』など国際的ヒット作にも出演してきた。今後は『ウィキッド:フォー・グッド』や『アバター』シリーズの続編も控えている。
映画『The Surgeon』は、グローバル展開を視野に入れた期待の大型アクション作品として、今後の動向が注目される。