『忍びの家』チーム再集結 主演は『SHŌGUN 将軍』で注目の穂志もえか
米インディ映画スタジオのXYZ Filmsは、東京拠点の新鋭プロダクション「Signal181」が手がける日本発の新作ホラー映画『Never After Dark(原題)』の日本を除く全世界の販売権を取得した。契約は2025年カンヌ・マーケットにて締結された。
本作は、『忍びの家』(Netflix/2024年)の製作陣である賀来賢人(かく・けんと)とデイヴ・ボイルが再タッグを組んだ長編ホラー映画。賀来とボイルが2024年に設立した製作会社Signal181の第一弾プロジェクトであり、日本の田舎を舞台にした超常現象を扱う作品である。
主演は『SHŌGUN 将軍』でクリティクス・チョイス賞を受賞した穂志もえか。霊媒師の役を演じる彼女は、日常的な除霊のために訪れた山間の村で、最も恐るべき「生きた敵」と対峙することになる。
脚本・監督はデイヴ・ボイル、プロデュースはボイル、賀来、Signal181が共同で務める。撮影は日本各地の山間地域で行われ、日本有数の職人による美術・特殊効果チームが手掛けるリアルな映像表現が特徴だ。現在はポストプロダクション段階にあり、日本国内での劇場公開は2026年を予定している。
賀来賢人は『忍びの家』で主演と原案・製作を兼任し、プロデューサーとしてのキャリアをスタート。本作『Never After Dark』でも製作者として再び手腕を発揮する。監督のボイルは、インディペンデント・スピリット賞のジョン・カサヴェテス賞にノミネートされた『マン・フロム・リノ』などで知られる。
XYZ Filmsは、ジャンル映画を中心にグローバル展開を進めており、本作のエグゼクティブ・プロデューサーにはトッド・ブラウンとアラム・テルザキアンが名を連ねる。同社はこのほか、SXSWで話題となったスリラー『Hallow Road』(主演:ロザムンド・パイク、マシュー・リース)や、ジェイソン・シーゲル×サマラ・ウィーヴィング主演の『The Trip』、ギャレス・エヴァンス監督×トム・ハーディ主演『Havoc』(Netflix配信済)、アル・パチーノ出演の実録エクソシズム映画『The Ritual』、そしてマイリー・サイラスの新ビジュアルアルバム『Something Beautiful』など、国際的に注目を集める作品群を揃えている。
『Never After Dark』は、グローバルホラー市場において日本映画の存在感を再び高める1作となりそうだ。