2025年5月22日(現地時間)、第78回カンヌ国際映画祭のレッドカーペットに、俳優の齊藤京子がその姿を現した。LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン株式会社が発表した情報によると、齊藤は、自身初の主演作である深田晃司監督作品『恋愛裁判』(今冬劇場公開予定)のカンヌ・プレミア部門正式出品に伴い、同作のレッドカーペットに登場。この日、彼女が身につけていたのは、世界的なハイジュエリーメゾン、ショーメの華麗なジュエリーであった。
「ビー ドゥ ショーメ」が彩るレッドカーペットスタイル
齊藤京子は、ショーメを代表するコレクションである「ビー ドゥ ショーメ」のブレスレットとイヤリングを着用。その洗練された輝きは、カンヌのレッドカーペットにおいて、齊藤の優雅な魅力を一層際立たせていた。
『恋愛裁判』:アイドルの「恋愛禁止」に切り込む社会派ドラマ
齊藤京子が主演を務める映画『恋愛裁判』は、『淵に立つ』や『LOVE LIFE』で国際的に評価される深田晃司監督が、アイドルの恋愛禁止ルールを題材に描いたオリジナル作品である。深田監督が「元アイドルの女性に賠償命令」という新聞記事に着想を得て、構想から10年をかけて完成させた渾身の社会派ドラマだ。本作は、恋愛禁止ルールを破ったとして裁判にかけられる女性アイドルの姿を通して、日本で独自に発展したアイドル文化と、その中で暗黙の了解とされてきた「アイドルの恋愛禁止」問題について深く切り込んでいる。主演には、アイドルグループ「日向坂46」の元メンバーである齊藤京子が抜擢された。
物語は、人気グループへの階段を駆け上がっているアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」の人気ナンバー1でセンターを務める山岡真衣(齊藤京子)が、中学時代の同級生・間山敬(倉悠貴)に偶然再会し、意気投合、恋に落ちることから始まる。アイドルとしての立場と恋愛との間で葛藤していた真衣だが、ある事件をきっかけに衝動的に敬のもとに駆け寄るという行動に出てしまう。その8か月後、真衣は吉田(津田健次郎)が社長を、早耶(唐田えりか)がマネージャーを務める所属事務所から、「恋愛禁止条項」の契約違反として裁判所に召喚される。「アイドルの恋愛は罪なのか!?」という問いが投げかけられ、審判が下される展開となる。
カンヌ出品に際して監督・主演のコメント
カンヌ国際映画祭出品に際し、深田晃司監督は次のようにコメントしている。「構想から気づけば10年もかかってしまったこの映画を、最高のかたちでお披露目できることを嬉しく思います。ひとつ言えることは、主演の齊藤京子さんとの出会いがなければこの映画は完成しなかったということです。絵空事でしかなかった脚本に全身全霊で血肉を与えてくれた齊藤さんに心から敬服しています。また、長年に亘りこの企画を信じ導いてくれたプロデューサー陣、現場を支えてくれた最高のスタッフ、キャストには感謝しかありません。ぜひ多くの人にこの映画を楽しんで欲しいです。」
齊藤京子もまた、カンヌ国際映画祭出品の知らせに喜びをあらわにした。山岡真衣役を務めた齊藤は、「映画『恋愛裁判』が第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門に出品されると聞いたときは、本当に夢のようで言葉にできないほど嬉しかったです。深田監督、スタッフキャストの皆さん、この度は本当におめでとうございます。この映画をたくさんの国の方々に観ていただけることが楽しみです。深田監督とご一緒させていただけたことを、心から光栄に思います」とコメントしている。
齊藤京子の初主演作品である本作が、国際舞台であるカンヌでどのような評価を受けるのか、その動向に大きな期待が寄せられている。ショーメのジュエリーを纏い、国際舞台に堂々と立った齊藤の姿は、日本の俳優が世界の舞台で輝きを放つ象徴的な瞬間となった。
<a href=”https://renai-saiban.toho.co.jp/”>『恋愛裁判』公式サイト</a>