[PR]

【ネタバレあり】『ザ・ラスト・オブ・アス』シーズン2最終話、衝撃のクリフハンガーで幕 – 制作者がエリーとアビーの今後を語る


HBO人気ドラマシリーズのシーズン2フィナーレで明かされた重要な展開と、シーズン3への布石

HBO最大級のヒットドラマ『ザ・ラスト・オブ・アス』のシーズン2が、5月25日(現地時間)の最終話放送で衝撃的なクリフハンガーを残して幕を下ろした。50分間にわたるアクション満載のフィナーレについて、共同制作者のクレイグ・メイジンとニール・ドラックマンが記者会見で詳細を語った。

エリーの復讐劇が辿り着いた悲劇的結末

最終話は第5話の直後から始まり、ジェシー(ヤング・マジノ)がディーナ(イザベラ・メルセド)の足からクロスボウの矢を抜く場面から展開される。第6話でエリー(ベラ・ラムジー)とジョエル(ペドロ・パスカル)の過去が描かれ、ソルトレイクシティでの出来事の真実が明かされた後、エリーは劇場に戻り、ノラ(タティ・ガブリエル)から得た情報を含めてディーナに全てを打ち明ける。

「エリーが真実を語るタイミングに注目してほしい。彼女は最も親密で大切な人との関係の中で、お互いの愛を確認した後に真実を話すのだ」とメイジンは説明する。「この世界では、真実を語ることは弱さであり、自分を晒すことを意味する。しかし、嘘をつくのは操作や悪意からではなく、自分自身を守るためなのだ」

ジェシーとの対立が浮き彫りにする道徳観の相違

エリーとジェシーがトミー(ガブリエル・ルナ)を探すため共に行動する中で、両者の間に緊張が高まる。WLF兵士がセラファイトの子供を拷問する場面に遭遇した際、介入しようとするエリーをジェシーが制止したことで、対立が表面化する。

さらに、ジェシーがそもそもシアトルへの派遣に反対票を投じていたことが判明し、エリーは彼の偽善的な道徳観を厳しく批判する。メイジンは「ジェシーの道徳観は非常に恣意的で、木の柵の内側にいる人々は守るが、外側の人々、たとえ子供であっても見捨てるというものだ」と指摘する。

水族館での悲劇的な惨劇

エリーが単独で水族館に向かった際、嵐の中で船が転覆し、彼女はシアトル沖の島に打ち上げられる。セラファイトに捕らえられ処刑寸前まで追い込まれるが、村への攻撃を知らせる警報により間一髪で逃れる。

水族館でメル(アリエラ・ベアラー)とオーウェン(スペンサー・ロード)を発見したエリーは、アビーの居場所を聞き出そうと銃を向ける。しかし、オーウェンが武器に手を伸ばした際、エリーは反射的に発砲し、両者を殺害してしまう。

この場面では、ゲーム版よりもさらに衝撃的な展開が追加された。妊娠していたメルが瀕死の状態でエリーに赤ちゃんを取り出すよう懇願するが、エリーがメスを手に取る前にメルは息を引き取る。

「観客がエリーを応援していたとしても、この瞬間には罪悪感を感じてもらいたい。それが巻き添え被害というものだ」とドラックマンは語る。

運命的な対峙と衝撃の結末

劇場に戻ったエリーは、ついに復讐を諦めシアトルを離れる決意を固める。しかし、アビー(ケイトリン・デヴァー)が突如現れ、トミーを人質に取る。アビーはジェシーを射殺し、続いてエリーに銃を向けて引き金を引く。画面は暗転し、次に何が起こるかは謎に包まれる。

最終場面では、アビーがWLFの施設で目を覚まし、画面に「シアトル1日目」の文字が表示される。これは、同じ3日間をアビーの視点から描くことを示唆している。

シーズン3への期待と制作者の思い

メイジンは不安を抱く視聴者に向けて「ケイトリン・デヴァー、ベラ・ラムジー、イザベラ・メルセドを含む多くの登場人物の物語はまだ終わっていない」と保証する。

「観客には、登場人物たちがまだ成長の途中であること、そして彼らの物語は完結していないことを感じてもらいたい」とメイジンは述べる。「エリーとアビーの両者が道徳的な困難に直面し、確信が揺らぎ始めている。彼らが成長するのか、それとも堕落するのかは、今後を見守る必要がある」

ドラックマンは、物語の核心的なテーマについて「これほど恐ろしいことを犯してしまった時、状況によっては立ち直ることができるのかという問いを探求している」と説明する。

シーズン3の予告として、両制作者は意味深な言葉を残した。「ネズミについて話すべきだろうか?」「第7話に登場するクレーンが非常に示唆的だ」という謎めいたコメントは、ゲームファンには理解できるが、未プレイの視聴者には更なる謎を呼ぶものとなっている。

『ザ・ラスト・オブ・アス』シーズン2は全エピソードがHBO Maxで配信中。シーズン3の制作も決定しており、放送時期は今後発表予定。

ソース:‘The Last Of Us’ Creators Break Down Season 2 Finale, Tease What’s To Come For Ellie & Abby After That Cliffhanger: “They Are Not Done”