映画公開前に原作が読める 特設サイトもオープンし話題
株式会社KADOKAWAは5月28日、アニメーション監督・細田守氏の最新作映画『果てしなきスカーレット』の原作小説を、2025年10月24日に角川文庫より発売すると発表した。映画の公開は11月21日を予定しており、映画公開の約1か月前に原作小説が読者の手に届くことになる。
細田守監督自らが原作小説を書き下ろし
『時をかける少女』(2006年)や『サマーウォーズ』(2009年)、『竜とそばかすの姫』(2021年)など数々のヒット作を手がけてきた細田守監督が、今回は映画の原作小説も自ら執筆した。前作『竜とそばかすの姫』から4年ぶりとなる新作映画の世界観を、小説という形でも楽しめることが大きな注目を集めている。
原作小説『果てしなきスカーレット』は、父を殺され復讐に失敗した王女・スカーレットが「死者の国」で目を覚ますところから物語が始まる。狂気に満ちたこの世界で、宿敵への復讐を果たし「見果てぬ場所」に辿り着かなければ、存在そのものが消えてしまうという設定である。果てしない旅路の先で、スカーレットが見出す生きる道が描かれる。
角川文庫版と児童文庫版を同時発売
角川文庫版は定価748円(本体680円+税)で発売される。また、すべての漢字にふりがなを付けた角川つばさ文庫からの児童文庫版も同日発売予定となっており、幅広い年齢層の読者が楽しめるよう配慮されている。
発売に合わせて、KADOKAWA文芸webマガジン「カドブン」では原作特設サイトがオープンした。新作の書籍情報に加え、これまでの細田守監督作品の関連書籍情報も掲載されている。今後、プレゼントキャンペーンや特集記事、試し読み企画なども予定されているという。
細田監督のインタビューも公開。このインタビューは角川文庫夏フェア2025の小冊子にも掲載される予定だ。
映画は11月21日公開 スタジオ地図制作
映画『果てしなきスカーレット』は、細田守監督が監督・脚本・原作を手がけ、スタジオ地図が企画・制作を担当する。2025年11月21日の全国公開を予定している。
『時をかける少女』から19年、細田守監督が描く新たなヒロイン像として、復讐と生きる意味を追求する王女スカーレットの物語が、小説と映画の両方で楽しめることになる。映画の最新情報は公式サイトや公式SNSで随時更新される予定だ。