15歳~20歳を対象とした調査で、「まったく興味がない」が最多回答。他人事として捉える傾向が鮮明
株式会社ワカモノリサーチは5月29日、15歳から20歳の若者194名を対象に実施した「有名人・芸能人の不倫問題への関心度」に関する調査結果を発表した。調査の結果、「まったく興味がない」と回答した若者が最も多く、現代の若者が芸能人のスキャンダルを他人事として捉えている実態が明らかになった。

URL (https://wakamono-research.co.jp/houkagonews/)
Z世代の冷静な視点が浮き彫りに
調査は4月24日から5月10日にかけて、全国の15歳から20歳の男女194名を対象にインターネットリサーチで実施された。「芸能人・有名人の不倫問題に興味があるか」という質問に対し、「まったく興味がない」「あまり興味がない」「まあまあ興味がある」「すごく興味がある」の4択で回答を求めた。
最も多かった回答は「まったく興味がない」で、若者の間では芸能人の不倫問題を「赤の他人の不祥事」として捉える傾向が強いことが判明した。回答者からは「人の恋愛に興味がない」「他人だから」「自分の人生に影響がないから」といった声が寄せられ、有名人であっても他人の私生活には関心を示さない冷静な姿勢がうかがえる。
「見ていて気分が良くない」との声も
興味を示さない理由として、「互いにいい気分にならない」という意見も目立った。不倫報道される芸能人側の被害の大きさと、それを見る視聴者の気分の悪さの両方を考慮した、成熟した視点を持つ若者の存在も浮き彫りになった。
一方で、「すごく興味がある」と回答した若者は18.3%となった。この層からは「ゴシップが好き」「娯楽として面白い」「ドロドロ大好き」といった声が聞かれ、基本的にゴシップネタを好む若者はスキャンダルにも強い関心を示す傾向があることが分かった。
過程に注目する「まあまあ興味がある」層
「まあまあ興味がある」と回答した若者は28.6%で、「まったく興味がない」に次いで多い結果となった。この層の特徴的な意見として、「どんな経緯で不倫してしまったのかが気になる」「すごく可愛い芸能人はどんな人に恋に落ちちゃうのか興味がある」「なんでそんなことをしてしまったんだろうと考えてしまう」といった声が挙がった。
これらの回答から、不倫という行為そのものよりも、その背景や経緯に関心を持つ若者が多いことが判明した。単純にスキャンダルを消費するのではなく、人間心理や状況を分析的に捉えようとする姿勢が見て取れる。
若者マーケティングの新たな視点
今回の調査を実施した株式会社ワカモノリサーチが運営する「放課後NEWS」は、全国9割の高等学校とのネットワークと5万人以上の若者ネットワークを活用し、従来の若者向けマーケティング企業では実施されない独自の調査を提供している。
同社では、Z世代の価値観や関心事を深く理解するための継続的な調査を実施しており、今回の結果も現代若者の特徴的な価値観を示すデータとして注目される。
調査結果の詳細は、放課後NEWSの公式サイトで公開されている。
調査概要
- 調査期間:2025年4月24日~5月10日
- 調査機関:株式会社ワカモノリサーチ
- 調査対象:全国の15歳~20歳の男女
- 有効回答数:194名
- 調査方法:インターネットリサーチ