英国出身のミュージシャンYungblud(ユングブラッド)が、新曲「Zombie」のミュージックビデオにハリウッド女優フローレンス・ピューを起用したことが発表された。同楽曲は6月20日にリリース予定の4thスタジオアルバム『Idols』に収録される予定である。
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フローレンス・ピューがMVで熱演、医療従事者の現実を描く
マーベル映画『サンダーボルツ』への出演で話題のフローレンス・ピューは、今回のYungbludの楽曲「Zombie」でエモーショナルな演技を披露している。ピューは2023年にも英国の新進気鋭アーティストRachel Chinouriri(レイチェル・チノウリリ)のシングル「Never Need Me」のMVに主演するなど、ミュージックビデオへの出演経験も豊富である。
「Zombie」のミュージックビデオは、医療従事者が直面する精神的負担をテーマに制作されており、Charlie Sarsfield(チャーリー・サースフィールド)が監督を務めている。
Yungblud、祖母の体験をもとに楽曲制作
Yungblud(本名:ドミニク・ハリソン)は「Zombie」の制作背景について、以下のように語っている。
「この楽曲は当初、祖母が深刻な怪我やトラウマを経験し、以前とは別人のようになってしまったことをきっかけに書いた。これは悪化や醜さの感情、そして負担や恥になることへの恐怖から世界や愛する人々を締め出してしまうことについての楽曲である」
アーティストは続けて、「誰もが今の自分がどんな状態であろうと、将来どんな人間になろうと、自分を慰めてくれる誰かや何かを求めている。しかし、それは本当に恐ろしいことでもある」と心境を明かした。
2部構成のダブルアルバム『Idols』、6月20日にリリース
新曲「Zombie」が収録されるアルバム『Idols』は、2部構成のダブルアルバムとして制作されている。第1部は6月20日にリリースされ、翌21日にはYungblud主催のフェスティバル「Bludfest」がイングランドのミルトン・キーンズで開催される予定である。同フェスには Chase Atlantic、Rachel Chinouriri、Denzel Curryらが出演する。
Yungbludは3月に9分間にわたる楽曲「Hello Heaven, Hello」で『Idols』時代の幕開けを告げた。プレスリリースで彼は「これは自己再生の旅であり、過去や以前の私に対する認識への別れ、そして未来と私が向かう場所への挨拶である。このアルバムが何であるかの先例を示している」と説明している。
過去2作品でUKチャート1位を獲得
Yungblud名義での過去2作品『Weird!』(2020年)と『Yungblud』(2022年)は、いずれも英国公式アルバムチャートで1位を獲得している実績を持つ。
今回の「Zombie」のミュージックビデオ公開により、6月のアルバムリリースに向けた期待がさらに高まっている。