ミュンヘンのサッカースタジアムで4曲披露、ワールドツアーへ向けた注目のパフォーマンス
世界的ロックバンド・リンキン・パークが6月1日(土)、ドイツ・ミュンヘンで開催されたUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦において、パリ・サンジェルマン対インテル・ミラン戦のキックオフ直前にライブパフォーマンスを披露した。
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新体制で4曲熱演、代表曲含む圧巻のセットリスト
ミュンヘン・フットボール・アリーナのステージに立った同バンドは、新曲「The Emptiness Machine」から始まり、世界的ヒット曲「In the End」「Numb」、そして「Heavy Is the Crown」まで計4曲を披露。昨年9月に正式加入した新ボーカル・エミリー・アームストロングと共に、復活した姿を世界中のサッカーファンに印象づけた。
この日のパフォーマンスは、最新アルバム『From Zero』を引っ提げたワールドツアーの前哨戦として位置づけられており、バンドの新章の始まりを象徴する重要なステージとなった。
7年ぶりのスタジオアルバム『From Zero』が全米チャート上位獲得
昨年リリースされた『From Zero』は、2017年の『One More Light』以来7年ぶりとなるスタジオアルバムである。同作品は昨年11月、ビルボード200で2位を記録するなど、主要チャートで軒並み上位にランクイン。5月16日にデラックス版がリリースされた後も、5月31日付けのチャートでトップ・アルバム・セールス5位、ハードロック・アルバム4位など複数部門で好調な売り上げを維持している。
チェスター・ベニントン逝去後の新体制、マイク・シノダが語る想い
故チェスター・ベニントンの逝去から約8年。共同創設者のマイク・シノダは新体制での初ライブで観客に向け、「過去を消し去ることではない。未来に向けた新しい章を始めることだ」と心境を語った。
シノダはテレビ番组『The Tonight Show』への出演時にも、「『バンドを復活させよう』『新しいシンガーを見つけよう』という意図や目標は最初からなかった」と、自然な形での再始動であったことを強調している。
7月末から北米ツアー開始、ドジャー・スタジアムでの大規模公演も
リンキン・パークの北米ツアーは7月29日、ニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターを皮切りにスタート。8月から9月にかけてアメリカ各地を巡り、クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジとの共演によるドジャー・スタジアム公演を含む大規模なツアーを展開。9月24日のシアトル公演でフィナーレを迎える予定だ。
新ボーカル・エミリー・アームストロングの加入については、ベニントンの遺族からのコメントや彼女の過去の所属に関する議論も巻き起こったが、今回のUEFA決勝戦でのパフォーマンスは、新体制でのバンドの実力と結束力を世界に示す機会となった。
リンキン・パークの復活は、ロック音楽界における2024年最大のトピックの一つとして注目を集め続けており、今後のツアーとアルバムの動向に世界中のファンが期待を寄せている。
ソース: Linkin Park Perform ‘In the End’, ‘Numb’ at UEFA Final in Munich