世界的映画監督がダークファンタジー小説の映画化権を取得、原作者と共同で脚本執筆
『アバター』シリーズで知られるジェームズ・キャメロン監督が、新たなプロジェクトとしてベストセラー小説『The Devils』の映画化に乗り出すことが明らかになった。キャメロン監督は月曜日、自身のFacebookを通じて発表を行った。
『アバター』第3作完成後に本格始動
キャメロン監督の製作会社ライトストーム・エンターテインメントは、作家ジョー・アバークロンビーが先月発表した最新作『The Devils』の映画化権を取得した。キャメロン監督は原作者のアバークロンビーと共同で脚本を執筆する予定である。
『The Devils』は、人食いエルフの災いからヨーロッパを救うために徴集された怪物たちの特殊部隊を描くダークファンタジー叙事詩である。キャメロン監督は現在制作中の『アバター:炎と灰』の完成後に、本作の制作に着手する計画だ。
原作者への長年の敬意が映画化の決め手
キャメロン監督は声明で次のように述べている。「私は何年もの間、ジョーの作品を愛してきた。『ファースト・ロウ』シリーズの壮大なサイクル全体、特に『Best Served Cold』(大好きだ!)、そして『Age of Madness』三部作まで、新作が出るたびに大切に読んできた。しかし『The Devils』の世界とキャラクターの新鮮さが、ついに私を動かし、彼の作品の映画化権を購入し、彼と提携してスクリーンに届けることを決意させた」
さらに監督は続けた。「『アバター:炎と灰』の作業を終えながら、この作品に取り組むのが待ちきれない。これらの忘れがたいキャラクターたちを生き生きと描くことは、私にとって喜ばしい新たな挑戦となるだろう」
原作者も映画化に期待感
一方、アバークロンビーもキャメロン監督について「この奇妙で素晴らしい怪物のような本をスクリーンに持ち込むのに、彼以上の適任者は思い浮かばない」とコメントしている。
アバークロンビーは、Netflixのアニメアンソロジーシリーズ『ラブ、デス&ロボット』の最新シーズンなどの脚本も手がけている実力派作家である。
『アバター』シリーズの展開と今後の計画
キャメロン監督の『アバター』シリーズ第3作『アバター:炎と灰』は12月19日に全世界公開予定である。オスカー受賞監督は4月のディズニーのシネマコンプレゼンテーションにビデオで登場し、ニュージーランドで映画の仕上げ作業中のため参加できないと説明していた。
『アバター』シリーズ第4作は2029年12月21日の公開が予定されている。
昨年、キャメロン監督は作家チャールズ・ペレグリーノの著書『Ghosts of Hiroshima』の映画化権も取得しており、原爆をテーマとした作品の制作も控えている。
ソース:James Cameron to Write Movie Based on Joe Abercrombie Novel The Devils