アメリカの著名ビジネス書作家マルコム・グラッドウェルの最新作が現代社会の「流行拡散メカニズム」を新理論で解明
2025年6月5日、株式会社飛鳥新社(東京都千代田区、代表取締役社長:土井尚久)は、世界的ベストセラー作家マルコム・グラッドウェルの最新刊『超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」』の日本語版を発売した。本書は2024年にアメリカで刊行された『Revenge of the Tipping Point』の邦訳版である。
目次
200万部のミリオンセラーを現代版にアップデート
本書の原点となる『ティッピング・ポイント』(原題:The Tipping Point)は2000年の発売以来、世界で200万部を超える大ベストセラーとなった。同書により「ティッピング・ポイント」という概念が広く社会に浸透し、マーケティング理論や社会現象の分析において重要な用語として定着している。
著者のマルコム・グラッドウェルは『ザ・ニューヨーカー』誌のスタッフライターとして活躍する傍ら、『天才!』『第1感』などの著作で知られるアメリカを代表するビジネス書作家である。
現代社会に対応した新たな「三原則」を提示
25年前の原著では「少数者の法則」「粘りの要素」「背景の力」という三つの原則で社会的感染のメカニズムを説明していたが、新版では現代社会の変化に対応した新しい三原則を提示している。
新しい三原則
- 空気感 – 集団の雰囲気や環境要因
- ソーシャル・エンジニアリング – 意図的な社会操作技術
- スーパースプレッダー – 影響力の高い個人や組織
特に「ソーシャル・エンジニアリング」の概念は、現代のデジタル社会における情報拡散やマーケティング戦略を理解する上で不可欠な要素として注目されている。
ハーバード大学の事例で現代社会の「操作」を解明
本書では現代社会における流行や思想の拡散が意図的に「操作される時代」の実態を明かしている。その具体例として、名門ハーバード大学で行われている「人種に関する操作」の実態や、社会を裏で動かす「3分の1の魔法」といった衝撃的なエピソードが紹介されている。
これらの事例を通じて、現代社会における情報拡散メカニズムの変化と、それを理解することの重要性を説いている。
日本の著名作家2名が推薦
本書には日本を代表するベストセラー作家2名が推薦文を寄せている。
作家の橘玲氏は解説で「社会的伝染が新しい視点で論じられ、不都合なルールが鮮やかに明かされる」と評価。また、組織戦略コンサルタントの山口周氏は「戦略における最重要論点『WHEN(いつ?)』を見極めるために本書は必読だ」と推薦している。
デジタル時代のマーケティング戦略に必読の一冊
現代のビジネス環境では、商品やサービスの流行拡散メカニズムを理解することがマーケティング成功の鍵となっている。本書は25年間の社会変化を踏まえた新理論により、デジタル時代の流行創出法則を体系的に解説している。
SNSやインフルエンサーマーケティングが主流となった現代において、本書が提示する「ソーシャル・エンジニアリング」の概念は、マーケティング担当者や経営者にとって実践的な指針となることが期待される。
書籍情報
- タイトル:『超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」』
- 著者:マルコム・グラッドウェル
- 翻訳:土方奈美
- 解説:橘玲
- 発売日:2025年6月5日
- 価格:2,500円(税込)