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『美術手帖』7月号で岡﨑乾二郎特集、造形作家の全貌に迫る大型企画


東京都現代美術館個展と連動、現代美術界注目の作家を徹底解剖

美術出版社は6月6日、『美術手帖』2025年7月号「岡﨑乾二郎」特集を発売した。現在東京都現代美術館で開催中の大規模個展「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」展(4月29日~7月21日)と連動し、日本現代美術界の重要作家である岡﨑乾二郎の創作活動を多角的に検証する特別企画である。

1981年デビューから現在まで、多彩なメディウムで活動展開

岡﨑乾二郎(1955年生)は、1981年3月の個展「たてもののきもち」(村松画廊、東京)で「あかさかみつけ」シリーズを発表し、日常的な素材を用いた軽やかな表現で美術界に颯爽と登場した。以降、絵本制作、メディア・アート、環境設計、タイル制作、描画ロボット開発、批評活動まで、多岐にわたるメディウムを駆使して独創的な作品世界を構築してきた。

2017年に企画監修した「抽象の力」展(豊田市美術館)、翌2018年の書籍『抽象の力』(亜紀書房)刊行、そして2019年の大規模回顧展「視覚のカイソウ」(豊田市美術館)を通じて、作品制作と批評活動が不可分の関係にあることが明確となり、国際的な評価と存在感を高めている。

コロナ禍後の新作群が示す「驚くべき造形の世界」

現在開催中の東京都現代美術館での個展では、コロナ禍を経て制作された2022年以降の新作群が一堂に展示されている。この間、世界情勢と作家自身に大きな転回が生じたことで、従来とは異なる「驚くべき造形の世界」が展開されているという。

今回の特集では、岡﨑の創作の核心にある「彫刻の仕組み」「絵画の仕組み」「批評の仕組み」について、第三者の視点も交えて詳細に解析。造形作家としての岡﨑乾二郎の「起こし絵」を立体的に浮かび上がらせることを目指している。

豪華執筆陣による多角的アプローチ

特集では、彫刻鑑賞会に伊藤誠、髙田安規子・政子、冨井大裕、原田遠、吉川陽一郎、名和晃平が参加し、沢山遼がモデレーターを務める。絵画鑑賞会には浅見貴子、堂本右美、山田はじめ、山本雄基が参加し、三輪健仁がモデレーターとなる。

岡﨑乾二郎本人へのインタビューは2本立てで構成。「彫刻の仕組み、絵画の仕組み」では沢山遼、三輪健仁が聞き手を担当し、「批評の仕組み」では山本貴光が聞き手・構成を手がける。

さらに、斎藤環、宮本省三、柳澤田実による鼎談「造形作家・岡﨑乾二郎の現在地」や、清水穣による論考「新たな象形の探求−岡﨑乾二郎の彫刻」なども収録されている。

アートコレクティブMSCHFのインタビューも収録

特集以外では、現代の資本主義や新自由主義の欺瞞を様々なメディアで挑発的に暴くアートコレクティブMSCHFのインタビューを掲載。東京での個展を機に、芸術の定義、作品と製品の関係、イメージの拡散とその力学について、馬定延が話を聞いている。

書誌情報・購入方法

『美術手帖』2025年7月号は特別定価2000円(税別)で、全国の書店およびオンラインで販売中。雑誌の定期購読では3号連続50%OFF、4号目以降も10%OFFの特典があり、申し込み者にはオリジナルステッカーがプレゼントされる。

美術手帖 2025年07月号 岡﨑乾二郎

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