映画界の永遠のアイコン、マリリン・モンローの生誕100周年を記念した大規模展示会が、2026年にアカデミー映画博物館で開催される。
マリリン・モンロー展示会の概要
アカデミー映画博物館は、2026年5月31日から2027年2月28日まで、「マリリン・モンロー:ハリウッド・アイコン」展を開催すると発表した。1962年に36歳の若さでブレントウッドの自宅で亡くなったモンローは、2026年に生誕100周年を迎える。
オスカー賞にノミネートされることはなかったモンローだが、今回の展示会でアカデミーから正当な評価を受けることになる。
展示内容と見どころ
展示会では数百点に及ぶ貴重な品々が展示される予定である。主な展示物は以下の通りだ:
- オリジナルポスターと肖像写真
- 制作関連文書と私信
- 滅多に公開されない個人的な資料
- モンローの代表的な役柄の衣装
特に注目すべきは、「紳士は金髪がお好き」で着用した有名なピンクのドレスと、「お熱いのがお好き」の2着の衣装である。また、モンローの遺作となった未完成映画「Something’s Got to Give」関連の品々も展示される。
キュレーターによる評価
アカデミーは発表において、モンローを「先見性のある俳優であり、イメージメーカー」と評価している。展示会のキュレーションは、准キュレーターのソフィア・セラーノ氏が担当し、キュレーター・アシスタントのシムラン・バーラ氏がサポートする。
その他の2026年展示会
アカデミー映画博物館では、モンロー展示会に加えて以下の展示会も予定している:
「ポニョ」展示会
- 期間:2026年2月14日~2027年1月10日
- 宮崎駿監督の2008年作品の制作過程を紹介
「隠された世界:LAIKAの映画たち」展示会
- 期間:2026年12月13日~2027年9月9日
- 『コラライン』から『クボ・アンド・ザ・ツー・ストリングス』まで、ストップモーション・アニメーションの技術と芸術性を展示
LAIKAスタジオの今後の展開
LAIKAスタジオは現在、「ピラネージ」の映画化から、テイラー・ジェンキンス・リードの最新恋愛小説「アトモスフィア」の実写化まで、多数の制作プロジェクトを進めている。「アトモスフィア」は1970年代から80年代のNASAで働く2人の女性宇宙飛行士を描く作品で、同スタジオの実写部門が手がける。
また、「デューン」や「マインクラフト映画」の脚本家として知られるジョン・スパイツ氏が、LAIKAスタジオでオリジナルSFスリラー作品の監督デビューを果たす予定である。
博物館館長のコメント
アカデミー映画博物館のエイミー・ホンマ館長兼会長は、「この素晴らしい展示会の数々は、アカデミー映画博物館が映画制作者、スタジオ、収集家と協力して、映画史の最も魅力的な物語を蘇らせる姿勢を示している。あらゆる年齢の来館者に、お気に入りの映画を祝福し、新たな舞台裏の物語に触れていただくことを楽しみにしている」とコメントしている。
マリリン・モンロー生誕100周年記念展示会は、映画ファンにとって見逃せないイベントとなりそうである。