ヴィーナスレーザー株式会社は6日、RGB link製の映像配信スイッチャー「mini-pro」の取り扱いを開始したと発表した。同製品は、ストリーミング世代向けに設計されたデュアルチャンネルビデオスイッチャーミキサーで、従来の大型プロ仕様機器に匹敵する機能をコンパクトサイズで実現している。
4K60対応の高性能映像処理機能
mini-proの最大の特徴は、解像度独立型の4入力方式を搭載している点である。2Kまたは4K信号を最大4K60まで接続可能で、カメラやノートパソコンなどの高性能ネイティブソースからの映像出力を品質を損なうことなく処理できる。
また、PIP(ピクチャー・イン・ピクチャー)とPBP(ピクチャーバイピクチャー)のプリセット機能に加え、PIPと背景ビデオレイヤーの両方にピクセル単位でのスケーリング機能を搭載している。この機能は通常、大型のプロ仕様ミキサーでのみ見られるもので、このサイズ感のストリーミングミキサーとしては他に類を見ない仕様となっている。
多彩なオーディオ・録画機能を内蔵
オーディオ面では、内蔵ソースと外部ソースの両方から出力音声を選択可能である。ラインレベルとマイクレベルの両方のオーディオをオンボードでサポートし、必要に応じてオーディオを同期させるための可変遅延コントロールも備えている。
録画機能では、HDMIとUSB3.0のストリーミング出力に加え、専用のUSBレコーディングポートを搭載している。ポータブルドライブを接続するだけで、最大2TBまでの映像とオーディオをmini-proから直接録画することが可能だ。
直感的な操作を実現するタッチスクリーン搭載
操作性の面では、専用の一体型ディスプレイを搭載しており、ビデオプレビューの表示だけでなく、タッチスクリーン対応により機能や設定を直感的に操作できる。さらに、ノートパソコンやモバイルデバイス用の無料コンパニオンアプリからのリモートコントロールにも対応している。
ライブ配信・制作に必要な機能を網羅
mini-proには、ダイナミック出力コントロール、プレビューマルチビュー、ピクチャーインピクチャー、クロマキー、ビデオトランジション、オンボードPTZカメラコントロールなど、ライブ配信や映像制作に必要な機能が豊富に搭載されている。
SuperSpeed USB3.0ストリーミング機能により、ノートPCなどのデバイスに接続するだけで、数百種類のソーシャルメディアやストリーミングプラットフォーム、コラボレーションアプリケーションへの配信が可能となる。
また、2K HDMI出力サポートにより、ローカル表示とライブプレビュー、プログラム出力の両方に対応し、ストリーミングスイッチャーとしてだけでなく、ライブイベントスイッチャーとしても活用できる設計となっている。
同製品の登場により、これまで大規模な機材が必要だった高品質なライブ配信や映像制作が、よりコンパクトで手軽な環境で実現可能になると期待される。ヴィーナスレーザー株式会社では、今後も映像配信分野での製品ラインナップの充実を図っていく方針である。
製品概要
- 製品名:mini-pro ストリーミングスイッチャー
- 製造元:RGB link
- 取扱開始:ヴィーナスレーザー株式会社
- 主な機能:4K60対応、4入力、PIP/PBP、タッチスクリーン操作、USB録画、PTZカメラ制御