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元ディズニースター、音楽キャリアの制約について初めて詳細を明かす
2025年6月 – 世界的ポップスター、マイリー・サイラスがディズニーチャンネルを離れた後、同社から「ハンナ・モンタナ」の楽曲演奏を禁止されていたことを明かした。この告白は、Spotifyの人気ポッドキャスト「The Ringer」でのインタビューで語られたものである。
ディズニー退社後の楽曲制限が明らかに
サイラスは「ディズニーを離れた後、ハンナ・モンタナの楽曲を一切演奏することが許可されなかった」と語っている。特に「Best of Both Worlds」などの人気楽曲について言及し、「私がやりたかったわけではないが、『We Can’t Stop』と『Wrecking Ball』の間に『The Best Of Both Worlds』を演奏するのは筋が通らなかっただろう」と説明した。
しかし、サイラスは楽曲制限による精神的な影響についても率直に語った。「それでも、あの楽曲には私の声、私の顔が入っているのに歌うことが許されないのは悲しかった」と心境を吐露している。
2024年ディズニーレジェンド殿堂入りで状況が一変
転機が訪れたのは2024年のことである。サイラスがディズニーレジェンドとして殿堂入りを果たした際、長年の制約が解除されることとなった。
「ディズニーレジェンドに殿堂入りした後、将来的にあの楽曲を演奏する許可をもらった。これはとてもクールなことだ」とサイラスは喜びを表現している。
物議を醸した「機能不全」時代への言及
ディズニーチャンネルでの「ハンナ・モンタナ」出演後、サイラスは自身のイメージ刷新を図り、一連のパフォーマンスや公の場での行動で物議を醸した経歴がある。
特に2013年のMTVビデオミュージックアワードでは、ロビン・シックとの「Blurred Lines」パフォーマンス中にトワークダンスを披露し、大きな話題となった。
ディズニーレジェンド受賞時のスピーチでは、サイラス自身がこの時期を振り返り、ミッキーマウスに向けて謝罪の言葉を述べている。「私は確実にラボで作られたわけではないが、もしそうだったとしても、2013年から2016年の間のどこかで機能不全を起こすバグがシステムにあったに違いない。ごめんね、ミッキー」と独特のユーモアを交えて表現した。
エンターテインメント業界での契約と表現の自由
今回のサイラスの告白は、エンターテインメント業界における契約の複雑さと、アーティストの表現の自由に関する重要な議題を提起している。ディズニーのような大手エンターテインメント企業と元所属タレントとの間での権利関係の複雑さが改めて浮き彫りになった形だ。
現在のサイラスは、音楽活動において以前よりも自由度を得ており、過去の楽曲も含めた幅広いレパートリーでファンを楽しませることが可能となっている。