人気コメディシリーズ「ミート・ザ・ペアレンツ」の第4作目制作が正式発表された。主演のベン・スティラーとロバート・デ・ニーロが25年ぶりに再結集し、今度はポップスター、アリアナ・グランデも新キャストとして参加する。
25周年記念イベントで制作発表
2000年に公開された第1作「ミート・ザ・ペアレンツ」の25周年を記念して、マンハッタンのトライベッカ・パフォーミング・アーツ・センターで開催されたトライベッカ映画祭にて、主要キャストが一堂に会した。ベン・スティラー、ロバート・デ・ニーロ、テリ・ポロ、そしてジェイ・ローチ監督が参加し、第4作目の制作について語った。
「25年前のコメディで劇場に笑い声が響くのを聞くのは本当に楽しい」とスティラーは上映後のQ&Aセッションで語った。「今でも通用する作品だ」
シリーズの軌跡と商業的成功
「ミート・ザ・ペアレンツ」は、看護師のグレッグ・フォッカー(スティラー)が恋人の両親に初めて会いに行く際の珍騒動を描いた作品である。デ・ニーロ演じる元CIA捜査官で猫好きの父親ジャック・バーンズとの攻防が話題となった。
同作品は5500万ドルの製作費に対し、全世界で3億3000万ドル以上の興行収入を記録する大ヒットとなった。2004年には続編「ミート・ザ・フォッカーズ」が製作され、バーブラ・ストライサンドとダスティン・ホフマンがグレッグの両親役で出演した。2010年の第3作「リトル・フォッカーズ」は批評的には厳しい評価を受けたものの、興行収入3億1000万ドルを記録している。
第4作目の構想と新展開
新作について、スティラーは続編制作の「有機的な理由」が必要だったと説明した。「きっかけとなったのは、私が第1作を撮影した時のボブ(デ・ニーロ)と同じ年齢になったことだ」とスティラーは明かした。「第1作の鏡のような構成で、今度は私の子供が家族に恋人を紹介しようと考えている設定だ」
詳細なプロット情報は明かされなかったが、デ・ニーロは既に脚本を読んでいることを明かした。「脚本は本当に面白い」と彼は語った。「楽しみにしている」
アリアナ・グランデの参加で話題沸騰
新キャストとして参加するアリアナ・グランデの起用は、映画ファンだけでなく音楽ファンからも大きな注目を集めている。グランデの演技力は「ウィキッド」での演技でも評価されており、コメディ映画での活躍が期待される。
デ・ニーロの長年の願いが実現
実は、デ・ニーロは長年にわたって続編制作を推進してきたという。「前作を撮影した時」と彼は振り返る。「ベンと脚本家のジョン・ハンバーグと一緒に座って、『今すぐ次回作の脚本を書き始めよう』と言ったんだ。彼らは私に合わせてくれただけだった。今、ついに次回作を制作することになった」
第4作目の公開時期や詳細な製作スケジュールはまだ発表されていないが、ファンの期待は既に最高潮に達している。25年の時を経て再結集するスティラーとデ・ニーロ、そして新たに加わるアリアナ・グランデが織りなす新たな家族の物語に、世界中が注目している。