本・読書・コミュニティ・オンライン・月額制
株式会社文化通信社(東京都千代田区、代表取締役:山口健)は6月8日、本好きのためのオンラインコミュニティ「ほんのもり」を開設したと発表した。ナビゲーターには著名ブックディレクターの幅允孝氏が就任し、6月22日午後4時からオープニングイベントを開催する。
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創業80周年を迎える文化通信社が新たな読書推進事業をスタート
文化通信社は出版界・新聞界向けの専門情報を提供する週刊紙『The Bunka News』を発行し、2026年には創業80周年を迎える老舗企業である。近年は「活字文化をひらく」をキャッチコピーに掲げ、著名人によるブックカタログ『先輩の本棚』や子育て世代向けの『こどものための100冊』など、読書文化の推進活動を積極的に展開している。
今年4月には朝日新聞紙上で、子どもや若者に既刊書をおすすめする企画「あなたに贈る本」もスタートしており、読書推進への取り組みを一層強化している。
オンラインコミュニティ「ほんのもり」の特徴と料金体系
「ほんのもり」は、本が好きな人同士がつながり交流できる場所の創出を目的とした月額制のオンラインコミュニティである。オシロ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:杉山博一氏)が提供するコミュニティ専用プラットフォーム「OSIRO」を導入し、月額3,300円(税込)で運営される。
第一期会員の募集は6月8日から開始されており、申し込みは専用サイト(https://honnomori.online/about)から受け付けている。
会員限定の豊富な特典とコンテンツ
「ほんのもり」の会員は以下の特典を享受できる。
トークセッション・イベント参加権 ナビゲーターの幅允孝氏による定期トークセッション「幅允孝の本を片手にあちこちへ」をはじめ、作家・編集者・書店関係者・図書館員などによる多彩なセッションに参加可能である。また、文化通信社主催の「活字文化フォーラム」に無料または優待価格で参加できる。
出版業界の専門情報へのアクセス 80年にわたって出版業界専門紙を発行してきた実績を活かし、新刊書籍情報・業界動向・インタビュー記事などの専門情報を提供する。過去の著者オンラインイベントや出版社・書店セミナーのアーカイブ映像も視聴可能である。
著名人のブックリスト閲覧権 5年間発行してきた『先輩の本棚』と『こどものための100冊』に掲載された著名人のブックリストが順次閲覧できる。
ブックディレクター幅允孝氏がナビゲーターに就任
ナビゲーターを務める幅允孝氏は、慶應大学法学部卒業後の2005年に有限会社BACH(バッハ)を設立したブックディレクターである。公共図書館を中心に病院・学校・ホテル・企業ライブラリーのキュレーションを手掛け、NHKテレビ『理想的本箱 君だけのブックガイド』では選書家として出演している。京都「鈍考/喫茶 芳」の主宰も務める。
オープニングイベント「ほんのひととき」トークセッション開催
6月22日午後4時から午後5時まで、オープニングイベントとして「ほんのひととき」トークセッション『幅允孝の本を片手にあちこちへ』が開催される。会員は無料で参加でき、ビジター参加は3,300円(税込)となっている。ビジター参加の申し込みは専用サイト(https://honnomori.online/events/e5c50960481d)で受け付けている。
豪華ゲストラインナップが決定
今後の「ほんのひととき」トークセッションには、以下の著名ゲストの登場が予定されている。
- 7月:ギャル曽根氏(タレント)
- 8月:広松由希子氏(絵本評論家)
- 9月:清水玲奈氏(ジャーナリスト・翻訳家、『世界の美しい本屋さん』著者)
- 10月:大井実氏(ブックス・キューブリック社長)
- 11月:和氣正幸氏(本屋ライター、『東京わざわざ行きたい街の本屋さん』著者)
- 12月:五味太郎氏(絵本作家)
2026年には加来耕三氏(歴史家・作家)、橋本圭右氏(サンクチュアリ出版編集者)、工藤紀子氏(医師・保育士)、辻山良雄氏(本屋『Title』店主)、永江朗氏(著作者・書評家)、洞本昌哉氏(ふたば書房社長)、手林大輔氏(書泉社長)などの登場も予定されている。
読書文化の新たな交流拠点として期待
文化通信社は「ほんのもり」について、「読書とは心の中に一本一本、木を植えていくような営み。やがてその木々が根を張り、枝を広げ、一人ひとりの中に豊かな森が育っていく」とメッセージを発信している。
好きなジャンルのトークルームでの情報交換や読書会での交流を通じて、本をきっかけとした新たな出会いが生まれる場所として、読書愛好家の注目を集めそうである。
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