本屋大賞第2位作家・早見和真氏が初の胸の内を聞く
株式会社新潮社は10日、元ジャニーズ事務所代表取締役社長の藤島ジュリー景子氏へのインタビューをまとめた単行本『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』を7月18日に全国一斉発売すると発表した。
2025年本屋大賞第2位作家が手がけるノンフィクション
同書は、2025年本屋大賞第2位を獲得した『アルプス席の母』の著者である小説家・早見和真氏が、藤島ジュリー景子氏に対して計47時間のロングインタビューを実施し、旧ジャニーズ事務所の内情と彼女自身の半生を記録した一冊である。
早見氏は『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞を受賞し、50万部を突破したミステリー『イノセント・デイズ』やシリーズ累計45万部の『店長がバカすぎて』など、ジャンルを超えて活躍する人気作家だ。
性加害問題で批判を浴びた元社長が初めて語る
藤島氏は「嵐」や「TOKIO」をはじめとする数多くのタレントをプロデューサーとして手がけた人物である。旧ジャニーズ事務所の性加害問題では批判を一身に浴びることとなったが、今回初めて一人の小説家に胸の内を明かした。
インタビューでは、叔父であるジャニー喜多川氏との関係、母・メリー喜多川氏との確執、二人三脚で歩んできた「嵐」への思い、そして一連の性加害問題をどう捉えているかなど、これまで語られることのなかった事実が記されている。
本文冒頭50ページを先行公開
発売に先駆けて本日より、本書が刊行されるに至った経緯を記した本文の冒頭約50ページが、新潮社コーポレートサイト内で先行公開されている（https://www.shinchosha.co.jp/book/336154/preview/）。
著者の早見氏は「ジュリー氏一人の声だけを記すという行為には恐怖心がつきまといました。それでも、この本には間違いなく彼女の目に映っていたものが、過去と未来が、そして贖罪への思いが記されています」とコメントしている。
書籍概要
タイトル：ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間
著者：早見和真
発売日：2025年7月18日（金）
定価：1,980円（税込）
ページ数：368ページ
判型：四六判
ISBN：978-4-10-336154-1
出版社：株式会社新潮社
同書は全12章構成で、「『知りませんでした』の言葉を信じることができません」「性加害を認められた理由はなんですか？」など、核心に迫る質問と回答が収録されている。また、「嵐」活動終了の発表を受けての追記も含まれている。
