長年にわたり多くのファンを魅了し続けるイラストレーター・安倍𠮷俊氏の画業30周年を記念し、原画展「円環帰点」が2025年7月5日(土)よりDéesse space caiman shibuyaにて開催される。本展では、「serial experiments lain」や「灰羽連盟」といった代表作から最新作まで、安倍氏の30年間の創作活動を網羅した貴重な資料が展示される予定だ。
【展示開催のお知らせ】
円環帰点 安倍𠮷俊 画業30周年記念展
「serial experiments lain」「灰羽連盟」から現在まで────────────────
安倍𠮷俊先生の画業30周年を記念した原画展を開催いたします。「serial experiments… pic.twitter.com/HliJP4d3fi
— Déesse space caiman shibuya (@DS_spacecaiman) June 16, 2025
30年の軌跡を辿る貴重な原画の数々
本展では、1990年代から現在に至るまでの多数の貴重な下絵や設定画といった原画が公開される。「serial experiments lain」「灰羽連盟」「TEXHNOLYZE」「NieA_7」など、アニメ作品に関わる代表的な仕事を中心に、ファン垂涎の展示内容となるだろう。
特に注目されるのは、「いま渋谷に存在する玲音」を等身大で描き下ろした原画だ。さらに、最新の印刷技術を駆使した特殊加工作品なども展示され、安倍氏の描く世界観を多角的に体感できる機会となる。
「円環」と「帰点」が示すメッセージ
展示タイトルの「円環帰点」には、過去から現在、そして偏在し続けるキャラクターや作品そのものと相互に影響し合ってきた30年の「円環」と、過去の自身の作品を掘り起こすことで見つける「何か」である「帰点(きてん)」という安倍氏のメッセージが込められている。来場者は、安倍氏の創作の軌跡を辿ることで、その深い世界観と哲学に触れることができるだろう。
開催概要と関連情報
会期は2025年7月5日(土)から8月31日(日)までの約2ヶ月間。前期日程(7月5日(土)~8月3日(日))と後期日程(8月7日(木)~8月31日(日))に分かれているため、来場の際は注意が必要だ。
開催場所は、東京都渋谷区神南1-13-4 IDOビルB1にあるDéesse space caiman shibuya。開場時間は12:00から20:00(最終入場は19:45)で、休廊日は祝日を除く月・火・水曜日となっている。
入場料は1,000円、グッズ付き入場料は1,800円。本展のための特別な原画や新規グッズの販売、イベント開催なども予定されており、詳細は特設サイト(https://dscaiman.com/exhibition/returnpoint/)にて随時発表されるとのことだ。
安倍𠮷俊氏の30年にわたる画業の集大成となる「円環帰点」。ファンならずとも、その唯一無二の世界観に触れる貴重な機会となることは間違いない。