Netflixと『スパイダーマン：スパイダーバース』を手掛けたソニー・ピクチャーズ・アニメーションがタッグを組んだ、待望の新作アニメ映画『K-Pop Demon Hunters』が配信された。本作は、世界的な人気を誇るK-POPガールズグループが、その正体を隠して悪魔と戦うという、斬新な設定のスーパーナチュラル・アクションコメディである。その魅力あふれるあらすじ、豪華キャスト、そして見どころを詳しく紹介する。
目次
K-POPアイドルが悪魔ハンターに！『K-Pop Demon Hunters』のあらすじ
物語の主人公は、世界を熱狂させるK-POPガールズグループ「Huntrix（ハントリックス）」。しかし、彼女たちの真の姿は、古来より人間界を悪魔から守ってきた「デーモンハンター」であった。
メンバーは、ウォルド（月刀）を操るリーダーのミラ（メイ・ホン）、バーバンク育ちのラップスターであるゾーイ（ジヨン・ユ）、そして紫色の髪が特徴の孤児ルミ（アーデン・チョー）の3人。彼女たちは歌って踊れるだけでなく、悪魔を退治する「三刀流」の実力者である。
普段はステージ上でファンからの愛を受け、そのエネルギーで悪魔の侵攻を防ぐ結界「ゴールデン・フンムン」を築いている。しかし、悪魔の王グィマ（イ・ビョンホン）の配下であるジュニ（アン・ヒョソプ）が、4人のハンサムな悪魔と共にライバルグループ「Saja Boys（サジャ・ボーイズ）」を結成。Huntrixのファンを闇の側へ引き込もうと画策する。
敵対するはずのHuntrixのルミとSaja Boysのジュニ。しかし、二人は互いに抗いがたい魅力を感じ、惹かれ合ってしまう。人間と悪魔の禁断のロマンスは、予測可能な展開ながらも観る者を引き込む。本作は、K-POP、アクション、ロマンス、コメディが見事に融合したエンターテイメント快作である。
豪華キャストが集結！主要キャラクターと声優陣
本作の魅力の一つは、日米韓の豪華なキャスト陣である。
- ミラ (Mira): メイ・ホン
- ゾーイ (Zoey): ジヨン・ユ
- ルミ (Rumi): アーデン・チョー（歌唱パート: Ejae）
- ジュニ (Juni): アン・ヒョソプ（歌唱パート: Andrew Choi）
- グィマ (Gwi-Ma): イ・ビョンホン
- セリーヌ (Celine): キム・ユンジン
特に、悪魔の王グィマ役には世界的に有名な俳優イ・ビョンホン、そして主人公の恋の相手となるジュニ役には人気俳優アン・ヒョソプが起用されており、韓国ドラマファンにとっても見逃せないキャスティングとなっている。
見どころ①：ウェブトゥーンから着想を得た斬新なアニメーション
制作は、『スパイダーマン：スパイダーバース』や『ミッチェル家とマシンの反乱』でアニメーションの新たな可能性を切り開いたソニー・ピクチャーズ・アニメーションが担当。
共同監督のクリス・アッペルハンスとマギー・カンは、韓国のウェブトゥーンやマンファ（グラフィックノベル）から強いインスピレーションを得て、ダイナミックなシルエットを強調した独特の映像表現を創造した。キャラクターが特定のポーズで静止し、その周りをカメラが滑るように動く演出は、本作にアジア的なテイストと視覚的な快感を与えている。
また、キャラクターの感情表現もコミカルで秀逸だ。ライバルグループに一目惚れしたゾーイの瞳が巨大なハートになったり、腹筋の形になったりするシーンは、Tex Averyのクラシックカートゥーンを彷彿とさせながらも、現代的なセンスで描かれている。
見どころ②：TWICEも参加！本格的なオリジナルK-POP楽曲
K-POPの世界を舞台にする上で不可欠なのが、キャッチーな音楽だ。本作では、第一線で活躍する音楽プロデューサー陣が集結し、オリジナルのサウンドトラックを制作。英語と韓国語がミックスされた歌詞（マカロニック）が特徴の楽曲群は、物語を大いに盛り上げる。
Huntrixが歌う「How It’s Done」「Golden」「Takedown」や、ルミとジュニの感動的なデュエット曲「Free」など、珠玉のナンバーが揃う。さらに、エンドクレジットでは、世界的なK-POPグループTWICEが「Takedown」をカバーしており、ファンにとっては嬉しいサプライズとなっている。
K-POPファンはもちろん、斬新なアニメーションと心躍るストーリーを求めるすべての人に推薦できる一作だ。
ソース：‘K-Pop Demon Hunters’ Review: As Catchy as the Korean Music Phenom