ナイジェリアとブラジルは、映画、テレビ番組、アニメーション、その他の視聴覚作品の共同開発、資金調達、配給を可能にする画期的な共同制作協定を締結した。この「視聴覚共同制作協定」は、両国間の文化協力、創造的交流、そして世界的な認知度において新たな章を開くことが期待されている。
双方のインセンティブへのアクセスが可能に
本協定により、両国はそれぞれの国内インセンティブにアクセスできるようになる。世界で最も人口の多い黒人国家であるブラジルとナイジェリアは、大西洋横断の経験に根ざした深い歴史的つながりを共有しており、今回の協定はストーリーテリングを通じて両国の才能を結集することを目指している。
ナイジェリアは物語を世界に発信するコミットメントを表明
ナイジェリアの芸術・文化・観光・創造経済大臣であるハンナトゥ・ムサ=ムサワ氏は、このパートナーシップを「大陸、文化、創造経済を結ぶ架け橋」と表現している。彼女は、「ナイジェリアが物語を世界的な舞台で語り、志を同じくする国々と協力してアフリカとアフロ・ブラジルの物語を高めるというコミットメントを明確にするものだ」と述べた。さらに、「私たちは共にイノベーションを促進し、雇用を創出し、私たちの人々を歴史的、文化的に結びつける創造産業を強化していく」と続けた。
ムサ=ムサワ氏はまた、「Destination 2030」や「Nigeria Everywhere」キャンペーンのような取り組みを通じて、繁栄する創造経済の基盤を築く中で、この共同制作条約が「国際的な文化交流と外交、そして新しい市場へのアクセス創出を通じた持続可能な創造セクターの成長」というナイジェリアのビジョンに完全に合致していると強調した。
今後の実施計画と交流プログラムに期待
今後の実施計画や交流プログラムについては、数週間以内に発表される予定だ。先月のカンヌ国際映画祭では、ナイジェリア人映画監督のアキノラ・デイビス・ジュニア氏のデビュー作『My Father’s Shadow』が、アフリカの国から初めてラインナップに選ばれた作品となった。ムサ=ムサワ氏は以前、Deadlineとのインタビューで、ナイジェリアの創造産業を新たな高みへ引き上げる野心的な計画について語っていた。
ソース: Nigeria & Brazil Ink Landmark Audiovisual Co-Production Agreement